第20話 助けた人は…
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『コレデ俺ヲ倒シタトデモ…思ッタカ?』
「Σっ!?」
背後から声が聞こえてきたので咄嗟に振り向くと、そこには先ほど倒した筈の虚の姿があり、何故か切り傷も綺麗サッパリに無くなっていた。
『驚イタカ?…ククク…俺ハ切ラレテモ死ナナイ
切ラレテモ…スグニ…再生デキル能力ヲ持ッテイルカラナ!!』
「チッ…まさか虚の中にこんな面倒な能力を持った奴がいるなんてね」
『ククク…誰モ俺ヲ倒ス事ナンテデキナイ!!』
虚は素早い動きで攻撃を仕掛けてきたので、鏡花も瞬歩を使いながら虚との間合いをとって距離を保ってどうすれば倒す事ができるかを考えていた。
斬撃が効かないとなれば鬼道での攻撃に切り替えた方が良いのか?
でも巨大虚に対して私の霊圧で思いっきり鬼道を使ったとしても周りに及ぶ被害は大きくなるかもしれない…。
だとしたら再生できないよう全体の動きを止め粉々にするしか…
『ギャハハハ!!
ドウシタ死神!!避ケテバカリデ攻撃ハ無シカ!?
ソレトモ……ン?』
何だ?
虚の動きが止まった?
虚は動きを止め何やらクンクンと匂いを嗅ぎ始めると、不気味にニヤぁと笑みを浮かべだした。
『美味ソウナ匂イガスル……近クダ…コノ…近クニイル』
この近くに!?
って事は千鶴ちゃんじゃなく他にも誰かがいるって事!?
『イタゾ、イタゾ…アイツダ……アノ人間カラ美味ソウナ匂イガスル!!』
鏡花は虚の視線の先を見てみると、此処から離れた橋の上にこちらを見て立ている一人の男の姿を確認した。
あんな所に人が!?
逃げ遅れたか!
すると虚は先ほどまで戦っていた標的を鏡花から橋の上にいる男に変更すると、素早い動きでその場からいなくなってしまった。
「Σしまった!!」
鏡花は瞬歩を使い虚の後を追いかけると、此処からでは斬魂刀の攻撃が届かないと思い、一か八か鬼道で虚の動きを止めてみることにした。
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