第20話 助けた人は…
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普通の虚が彼等の霊圧に反応してこの世界に来るのは分かるけど、巨大虚までもがこの世界に来るなんて…。
千鶴ちゃんは他の人達に比べて霊圧が普通じゃない事は知っていた。
人間なのに…霊圧から感じられるものは普通の霊圧じゃ無い。
でもだからってあの子一人の特別な霊圧に巨大虚が反応してこの世界にやってくる事も考えられない。
となると…他にも千鶴ちゃんの様に特殊な霊圧を持っている人がいるって事?
『ヴァアアアア!!』
「ーーって、今それを考えてても仕方ないか!
駆け巡れ…雪月風花!」
鏡花は斬魂刀の始解をすると、霊圧を解放した事で巨大虚は彼女の存在に気づくと大きな唸り声を上げながら攻撃を仕掛けてきた。
大きな爪が振り下ろされてきたとき、鏡花は後方に避けると、先ほどまでいた所は”ダァンっ!”と大きな音が響くと同時にその爪が地面に突き刺さっていた。
こんな町中で戦ったらその分被害も大きくなってしまうわね
「こうなったら空中戦しかないか」
鏡花は地面を蹴り上げ空中へ移動すると、虚も彼女を追いかけてきた。
そして、先ほどまで疑問に思っていた事をその虚に聞いてみる事にした。
「虚に聞きたい事がある!
何故お前はこの世界にやってきた!?
此処にいる人間達の魂魄や魂を狙っているのか!?」
『俺ハ…人間ノ魂ナンカニ…興味ハナイ
コノ世界ニハ…人間デモ…虚デモ…死神デモナイ…奴等ガイル
今マデニ…感ジタ事ノナイ…美味ソウナ…霊圧ダ』
人間でも虚ろでも死神でもない…?
やはり千鶴ちゃんの事を言っているのか?
『美味ソウナ匂イダ……俺ノ邪魔ヲスルナラ…貴様カラ食ッテヤル!!!」
巨大虚は全身から生えていた髪の毛の束を鏡花に向かって伸ばしてきたので斬魂刀を振り上げ切り落としていった。
巨大虚なだけあって攻撃の早さも今までとは違うか
『大人シク俺ニ食ワレロ!!』
「なら貴様は私に大人しく切られろ
秋の月…月夜烏(つきよがらす)」
”ズダァアン!!”
とてつも無い斬撃が虚の身体を中心から真っ二つに切り裂き、鏡花は終わったかと思っていた。
少し離れた場所には千鶴達もいたので、これから彼等と合流しようとしたそのときーー。
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