第20話 助けた人は…
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「こうやって見回りしてると、この世界って本当に平和だなぁって思っちゃうよ」
原田達の巡察に同行した鏡花と千鶴は彼等と一緒に町の中を歩いていると、そのほのぼのとした周りの景色に鏡花は小さく微笑んだ。
原「鏡花の世界は平和じゃないのか?」
「そうだねぇ…何もなければ平和なのかもしれないけど、敵や虚が襲ってくる限り私達は戦わなければいけないしね」
永「それなら俺達だって同じだぜ
この国で戦が続く限り俺達は戦うからな」
平「そういや鏡花の仲間ってどんな奴がいるんだ?」
「そうねぇ〜
一言で言うととても個性的な人達ばかりよ
仕事をサボってばかりで自分の部下に迷惑ばかりかけている人や、表向きはとても優しくて爽やかだけど内面は腹黒な人、お酒と女性が大好きな人に、実験と解剖が大好きな人、見た目も身長も子供だけど中身は大人っぽい人、身体は弱いくせにとても仲間思いの人、見た目犬っぽい人、直ぐに戦いを挑んでくる人…。
言えば切りないけどいい人達よ
まぁ中には面倒くさい人もいるけどね∪」
平「へぇ〜
一度会ってみたいな!
鏡花の仲間なら皆いい奴そうだし」
平助は彼女の話しを興味津々で聞いており、どんな人か想像していると、それを聞いた鏡花は少しばかり表情を暗くさせた。
「確かにいい人達ばかりだったよ……」
千「”だった”ってどう言う事なんですか?」
「死神の中から裏切り者が3人出てしまってね
あろうことか死神が虚と手を組んだの」
原「…え」
「奴等は自分の高見のために尸魂界を…死神としての誇りを…仲間を…部下を全て捨て尸魂界を出て行ったわ」
平「何だよそれ!?
仲間ってそんな簡単に裏切れるもんなのかよ!?
それに虚ってあの化け物なんだろ!?
あの化け物を退治している死神と虚が手を組むなんてそんなのおかしいじゃん!
俺だったらその仲間をゼッテェぶっ飛ばしてるな!」
「クスっ、平助らしいね
ーーでもそうだね…。
私もできる事ならぶっ飛ばしてやりたいよ
あいつ等の所為で沢山の隊士達が死に…多くの仲間達が心も身体も傷つけられた…
一発どころか、それ以上殴らないと気がすまないないよ
…って少し暗い話しをしてしまったね
千鶴ちゃんもそんな悲しそうな顔しないで!
折角の可愛い顔が台無しになっちゃう!」
鏡花はいつものようにニコッと笑いながら千鶴の頭をクシャッと優しく撫でたそのとき、彼女の懐から”ピーピーピー!”と伝令神機の音がけたたましく鳴り響いた。
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