第18話 捕まらない、捕まれない
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【それなら俺は鏡花だけに泣いてほしい】
強ち嘘じゃなかったんだけどな…。
俺は…鏡花だけで十分だ…。
鏡花だけが俺の事を思ってくれるなら…それで良いんだ。
原「後で鏡花に甘いもんでも買ってやるか」
小さく笑みを浮かべた原田は鏡花が戻ってくるまでの間、彼女が淹れてくれたお茶を飲んで待っていると、自分の部屋の障子が勢いよく開かれた。
鏡花が戻ってくるにはかなり早いなと思って視線を向けると、そこには少し息の上がった土方の姿があった。
土「原田!…ハァッ…ここに鏡花がいなかったか?」
原「鏡花ならたった今部屋を出て行ったぜ
そんなに慌ててどうかしたのか?」
土「あ…いや…ちょっとアイツに用があってな
いないなら良いんだ
邪魔したな」
彼女がいない事を確認した土方は原田の部屋から去っていくと、彼も「何だったんだ?∪」と首を傾げていた。
ーーあ…そういえば土方さん
【ここに鏡花がいなかったか?】
いつから鏡花の事名前で…
もしかして土方さん…鏡花の事ーー。
**********
「も〜…左之さんってば!
折角人が心配してるのに…
ーーん?……誰か近づいてくる?」
その頃鏡花は救急箱を医務室に戻した後、原田の部屋に戻ろうとしていると正面から一人の霊圧を感じた。
気配や霊圧は感じるが、義骸に入っている所為と住む世界が異なるためその霊圧を特定する事が少し鈍っており、鏡花も「誰だろう?」と廊下を歩いていると、突き当たった廊下の角から息を切らした土方が姿を現した。
土「鏡花!やっと見つけた!」
「Σげっ!∪
ひ、土方さん∪」
土「そこを動くんじゃねーぞ!」
「むむむ無理ぃいーー!!∪」
土「Σあっ!てめぇ!逃げんじゃねー!!#」
今まで見た事ない様な鬼の形相を見た鏡花は急いで彼から逃げた。
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