第17話 芸妓
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「…それでも心当たりがあるのなら油断しないで一応警戒していた方がいいわ」
土「あぁ、分かってる
朽木の事も俺達が…「そのいけ好かない人がどんな人か知らないけど、私ができる事なら協力するし皆を守ってみせるから」
土「……」
まただ…こいつは何で全部一人で抱え込もうとするんだ?
そんなに…俺達は…。
そんなに俺は…
「土方さん?」
土「そんなに俺は頼りねぇか?」
「ーーえ?」
急に黙ってしまった土方に声をかけると、次の瞬間彼の鋭い眼光が彼女の姿を捕らえ、月明かりで反射した紫の瞳から鏡花は目が離せなくなっていた。
そして土方は鏡花の両肩をガシッと掴むと、それに驚いた鏡花は声が出せなかった。
土「…何でなにもかも自分でやろうとするんだ
…何で誰かに頼ろうとしない
…俺はそんなに頼りないのか?」
「土方さん…何を…言って…」
土「朽木が強いのは分かってるし、新選組の全員が認めてる…。
ーーだがそれでも予測してねぇ危険な事だってこれから先起こるかもしれねぇ
もしそれが朽木の身に降り掛かった時、俺は絶対に後悔しちまう
ーー鏡花を守れなかった自分に…」
土方は両手で掴んでいた鏡花の肩を自分の方へ引き寄せた後抱きしめると、彼女は一瞬驚いた表情を浮かべた。
「頼りないと思った事は今までに一度だってないわよ」
土「…」
「頼りにしているから、なおさら私が守らなくちゃって思うのよ」
土「…どう言う意味だ?」
「ーー私も皆の強さは認めているわ
選組には近藤さん、山南さん、土方さん、斎藤さん、左之さん、総司君、新八さん、平助、千鶴ちゃん達がいる
そして優しい沢山の隊士達や仲間も…
私がこの世界にいるのは任務だからってのもあるけど、皆がいるからってのもあるんだよね
私はその皆に頼らないとこの世界にいる事なんてできなかった
この世界では誰一人として欠けちゃ駄目なのよ
もし誰か一人でもいなくなってしまったら…私も土方さんと一緒で守れなかった自分に後悔してしまうわ」
土「…っ」
そういえば…数日前にも似た様な事を…
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