第2話 その正体
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「よし…先ずは一匹目終了」
先ほどまで使っていた刀を鞘にも戻し彼等の方を振り向くと、今まで呆然としてみていた土方達が口を開いた。
土「お…おい!…Σグゥっ」
斎「副長!」
土「ハァッ…ハァッ…俺は…大丈夫だ…
それよりも…ハァッ…テメェは何者だ
あの化け物は何だ!」
「貴方達、私の事が見えてるんだね?」
土「…何を…言ってやがる」
「まぁいいよ
聞かれた事はちゃんと答えて上げる
それよりも君達さっきは虚に酷くやられていたようだね
目つきの悪い君は肋が数本折れているよ。
あまり大声を出すと骨が肺に刺さってしまうから今は喋らない方がいい。
それと髪の長い少年とこの短髪の君…。
君たちは首の骨に少しヒビが入っているからあまり首を動かさない様がいいよ」
沖「親切な説明ありがとう…そんなことより土方さんの質問に答えてくれる?
もし答えないと言うなら切っちゃうよ」
「そんなに殺気だって刀を向けなくても大丈夫だよ。
それにさっきも言ったけど聞かれた事にはちゃんと答えてあげる。
でもその前にこの三人を治してあげないとね」
土「ハァッ…ハァッ…それなら今直ぐここで!
カハッ!」
千「土方さん!!」
土方は肋骨が肺に刺さってしまったらしく血を吐き出すと、それに心配した千鶴が彼の身体を支えるようにして手を添えた。
ーーっ…この娘
霊圧が虚に似ている…。
まさか総隊長が言っていた霊圧の持ち主がこの娘?
「このままだと肺に刺さった空気が漏れ続けてこの人1時間もしないうちに死ぬわよ」
平「いちじかん?…何だそりゃ」
「あぁそうか…この時代ではまだ時間が無かったわね
えっと簡単に分かりやすく言うなら『明日の朝日は拝めない』ってことよ
私ならその人達を治して上げることができるわよ
もし拒むなら明日また死者が一人増えるだけじゃなく、今回の話しも聞けなくなる
ーーどうする?」
沖「何?僕達を脅しているつもり?」
「脅していると思うならそう思ってくれていいよ。
でもその人達…特に今そこで死にそうになっている人って君たちにとってはとても大事な人なんでしょ?」
土「ハッ…ハッ…」
斎「副長…どうします?」
土「こ…いつを…屯所に…案内しろ
…ハッ…ハァ…だが…もしおかしなマネをするなら…その時は斬る」
「ハハハっ…死にそうなときでもそんな事を言えるなら大丈夫だね
任せなさい
君たちはちゃんと治してあげるから」
そう言って彼等は突如現れた死神の事を警戒しつつも、急いで屯所へと戻っていった。
END