第17話 芸妓
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「いいか?
俺達がやるべき事は新選組へ乗り込む事だ。
奴等の懐に入り込み油断しているところに襲いかかれば、新選組壊滅も目じゃねぇぜ」
「上手く行きゃあ薩摩のお偉方も少しは俺達の事を見直すだろうよ」
「クククっ…それだけじゃねぇぜ
俺達の働きが今回の件で認めてもらえりゃぁ、褒美だってたんまり貰えるってもんだ
ーーで?決行はいつだ?」
「決行は二日後の深夜
奴等が寝静まったときを見計らって一斉攻撃を仕掛ける
寝込みを襲えばいくら新選組だろうと俺達に手も足もでまい」
彼等はお酒を飲みながら「がはは!」と大笑いで高を括っていると、一部始終を聞いていた鏡花は少し探りを入れてみる事にした。
こいつら…かなり酒を飲んでいるから、今ならバカみたいに口を開くかもしれない…。
「お侍さん達はさぞお強いんでしょうね?
目もキリッと勇ましく、刀を握るこの手や身体も逞しくて素敵ですわ」
「おっ♪
なかなか男を見る目があるようだな」
「はははっ!
此処いらじゃ名のしれた武士よ!」
「フフっ…そうでしょうね
あの薩摩藩がお侍さん達に襲撃の依頼を頼むぐらいですもの
そんな難しい仕事は誰でもできる物じゃありませんわ」
「そうだろう!そうだろう!
今回の件は俺達以外にこなせる奴なんて何処にもいるわけがない」
「でも今回寝込みを襲ってまで新選組を壊滅させたいなんて…。
薩摩藩の誰がそんな事企んでいるのかしら?
お侍さん達にもしもの事があったら…私…とても悲しいですわ」
Σき、鏡花さん!
そこまでやるんですか!?
鏡花は目を潤ませ隣にいた浪士に擦り寄り、その男は鼻の下を伸ばして更にデレデレとしていると、彼女の行動を正面で見ていた千鶴は驚きの表情を浮かべていた。
「なぁに、心配するこたぁねぇよ
まぁ、俺達も詳しくは知らねぇが、薩摩にはいけ好かねぇ野郎が三人いるらしくてな
三人の中でもその一人が今回新選組壊滅の主謀者と思って良いだろう」
「三人のうちの一人?」
「あぁ、名前は知らねぇがな」
名前が知らないんじゃ土方さん達に報告できないなぁ∪
いけ好かない三人組と言ってわかるかなぁ?
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