第15話 ネコ騒動
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【春の草五色までは覚えけり】
「……」
【来た人にもらひあくびや春の雨】
「……」
【武蔵野やつよう出でくる花見酒】
「……」
ーーこれは見なかった事にした方がいいのだろうか?∪
でも…
それから少しして鏡花の前から猫はいなくなると、彼女も俳句を手に彼等の元へと戻ってきた。
土「朽木あの猫はどうなった!?」
「話しをしたらちゃんと分かってくれたよ
悪さもしないようちゃんと言い聞かせたしね」
平「さすが鏡花だぜ!
これでもう俺達の飯が取られなくてすむぜ」
「あの子は根っから悪い子じゃ無いからね
あ、それと土方さんこれ」
鏡花は土方に豊玉発句集を返した。
土「中身読んでねぇだろうな?」
「……春の草五色までは覚えけり」
原・永・平・沖「「「「ブッ!」」」」
原田と平助と新八と沖田は噴き出すと、土方は「口にすんじゃねぇ!/////」と言って顔を真っ赤にしていた。
「まぁ俳句の事はよく分からないけど私は嫌いじゃないし、変だとも思わないよ。
土方さんが思ったまま、感じたままを詩にしたんでしょ?
だったら恥ずかしがる必要も隠す必要も無いんじゃない?
私が言うのもあれだけど、自身を持てば良いと思う」
土「…え…あ…あぁ…」
「さて猫の件は一件落着ということで私は仕事に戻らせてもらうよ」
こうして鏡花のお陰でネコ騒動は幕を閉じ、屯所には再び平和が訪れたのであった。
END