第2話 その正体
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「駆け巡れ…雪月風花
秋の月…月夜烏(つきよがらす)」
”ズダンッ!!”
『ヴァアアアア!!!』
突如平助と新八の首を締め付けていた触手が切り落とされると、宙に浮いていた彼等の身体は地面へと引き戻された。
平「ゴホっゴホっ…!!
ハァッ…ゲホッ!」
永「ゲホッ…ゴホっゴホっ!!」
沖「平助、新八さん無事!?」
千「永倉さん!平助君!」
土「て…テメェら…ハァッ…大丈夫か…!?」
原「そういう土方さんこそ大丈夫なのかよ!?」
土「あぁ…俺は心配ねぇ
ーーそれよりも一体何が起きた」
斎藤に支えられながら土方は彼等の元に戻ってくると、虚は標的を新選組ではなく別の方へと移した。
『グゥウ…何デ貴様ガ…ココニイル!!
死神ィ!!』
土【何言ってやがるこの化け物は…
ーーそれに…死神…だと?】
そう言って虚が見ている先に彼等も視線を移すと、腰まである長い髪と隊長の証である羽織りが夜風でユラユラと靡いており、大きな木の上で月明かりをバックに佇んでいる人の姿があった。
斎「…あれは…いったい…」
逆光の所為もあり顔を見る事はできないが、その雰囲気から普通の人ではないという事は彼等にも伝わっていた。
「ーーまさか本当にこんな世界にまで現れていたなんてね」
『俺オ食事ノ邪魔ヲスルナラ…貴様カラ食ッテヤルワァァアアア!!!!』
虚は失った触手を再び生やし、先ほどよりも素早い動きで攻撃をすると、その死神は瞬歩で彼等の前に降り立ち再び刀を構えた。
「「「「「「「Σっ!!」」」」」」
土【なっ…なんだこいつ!…今一瞬にして…!】
『オ前ラ全員…死ネェエエ!!!!』
「冬の雪…千本氷柱(せんぼんつらら)」
”ズダダダダダ!!!!!!”
死神は刀を上に突き上げると、虚の四方八方には千本ほどある鋭い氷柱が姿を現した。
『ギャァアアアアア!!!!』
そして新選組はその光景に驚いて見ていると、次の瞬間その氷柱は一瞬にして串刺しにし虚は消えてしまった。
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