斎「副長！朽木が此処には居ないとはどう言う事ですか？」




千「鏡花さんに何かあったんですか！？」





永「教えてくれ！土方さん！」





土「ったく煩ぇな＃∪
ーー鏡花は自分の世界に戻ったんだよ
この事は他の奴等には言うなって言われてな

これで理解できたか？」






土方は少しばかり冷たい視線を彼等に向けると、それを聞いていた近藤が「まぁ落ち着け」と言って苦笑いを浮かべていた。




平「自分の世界に戻った！？
何で……何で急に帰っちまうんだよ！？
だって此処に暫く居るって言ってたんだぞ！？」





永「…俺達の所為なのか？
俺達が鏡花ちゃんを怒らせたから！」







土「朽木が帰ったのはオメェらのせいじゃねぇよ」







近「歳の言う通りだ。
確かに朽木君は自分の世界に戻ったが、お前達には関係のない事なんだ」






沖「平助達の所為じゃなかったら他に理由は何だって言うんですか？
僕達が納得できる言葉で話してください

じゃないと土方さんの豊玉発句集を屯所中にばらまいてもいいんですよ？」






土「総司テメェっ！＃」






総司はいつになく真剣な眼差しで土方に詰め寄り睨みつけると、その場の空気が一気に張り詰め、いつもなら誰か一人は止めに入るがこのときばかりは違っていた。






しかしその時ーー。






”バンッ”






「ただいま。今戻ったよ」





障子が開かれると、そこには平助と新八が血眼になって探していた鏡花の姿がそこにあった。




鏡花は昼間と変わらない様子で広間に現れると、彼女の姿を見た平助、新八、沖田、斎藤、千鶴の５人は驚きのあまり声を出す事が出来なかった。





「ん？皆こんなところで突っ立ってどうかしたの？
あ、今日のご飯もとても美味しそうだね♪」






斎「朽木」





「何？斎藤さん」





斎「アンタ…自分の世界に帰ったんじゃなかったのか？」






「え？……あぁ！もしかして土方さん話したの！？」







土「どうせいつかはバレるんだ
隠しておく必要もねぇだろうが」






「ーーまぁ、そうかもしれけど」














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