第12話 彼女は何処に…
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その日の夜、食事の用意をしていた千鶴と斎藤と沖田は、広間で人数分の用意をしていると、廊下をドタドタと走ってくる音が遠くから聞こえてきた。
千「ん?誰か来るみたいですよ」
沖「この足音からして平助と新八さんじゃないかな?」
斎「ったく…いつも廊下は走るなと言っているのだが…」
いつものように食事の匂いを嗅ぎ付けて二人がやってきたのだろうと三人は思っていると、勢いよく開かれた障子の先には少し焦っている様子の平助と新八がいた。
斎「平助、新八
廊下は走るなといつも「それどころじゃないんだって!
鏡花見なかったか!?」
千「鏡花さんですか?
そう言えばあの虚を退治されてから見てないですね」
沖「鏡花ちゃんいないの?」
永「何処にもいねぇんだ……夕方の事…その…謝ろうと思って部屋に行ったんだがいなくて」
平「屯所内や町中を探したけど何処にもいなかったんだよ!」
斎「副長にはこの事は?」
永「まだだ。
夕餉までに見つからなかったら報告しようと思っていたけど…
はぁ〜∪
鏡花ちゃんどこ行っちまったんだ!?∪」
平「俺達の所為で鏡花ここを出て行ったのかな?∪」
永「鏡花ちゃんの事かなり怒らせちまったしなぁ…」
二人は相当探したのか額からは汗が滲み出ており、何処か疲れきった表情になっていた。
千鶴は「少し落ち着いてください」と、湯飲みに入った水を渡すとそれを受け取った平助と新八は乾いた喉を潤すようにゴクゴクと飲み干した。
その時原田、土方、近藤、山南が広間にやってくると、グッタリしている平助達を見て原田が「どうしたんだ?」と声をかけてきた。
永「な、なぁ左之!
鏡花ちゃん見なかったか!?」
原「鏡花?
え…あぁ…えっと」
平「左之さん知ってんのか!?」
原「知ってるちゃ知ってるけど…
なぁ土方さん」
土「…朽木なら此処にはいねぇよ」
土方は彼等にそう言いながら自分の席へと座ると、少し困った顔をした山南が口を開いた。
山「土方君それは言ってはいけない約束ですよ」
土「別に秘密にしておく必要もねぇだろう
いずれ分かっちまう事なんだ」
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