第11話 本気の優しさ
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原「平助、新八大丈夫か?」
千「お怪我はされていないですか!?」
彼女がいなくなると、二人の事を心配した千鶴、原田、土方、斎藤が駆け寄ってきた。
平「あ、あぁ!俺達は全然大丈夫だって!
それにしても鏡花って俺達の事見下してんじゃねぇの!?
ちょっと自分が強くて変な力が出せるからってよ〜!」
原「おい、そんな言い方「それは違うんじゃないかな平助」
平「…あ、総司」
千「沖田さん!
今まで何処に…」
「僕は彼女が僕達の事見下しているなんて思っていないよ
鏡花ちゃんがあそこまで二人に対して怒ったのは、本当に二人の身が危険だったし、本気で心配したからだよ
もしどうでもいい存在なら君たちに危険が及ばないように結界を張って戦うなんて事しない筈だよね?」
平「それは俺達が邪魔だったからじゃ」
沖「はぁ〜…本当に分かってないね
鏡花ちゃん戦っている最中も他の皆が大丈夫か気にしながら戦っていたんだよ
そんな気にかけてくれる人が、僕達を見下したりするのかな?
守りながら戦おうとするのかな?
鏡花ちゃん女の子だけど武士なんだから、長く生きている分大きな何かを背負ってるんだと思うよ。
まぁ確かに言い方は土方さん以上にキツいかもしれないけど、あれは鏡花ちゃんの本気の優しさなんだよ」
沖田の言葉に平助も新八も何も言えずにいると土方が小さく溜め息をついて口を開いた。
土「今回は総司の言っている事が正しいな」
永「…土方さん」
土「確かに俺達は武士であり新選組だ。
いかなるときも”誠”の字を背負って俺達は生きている…。
平助や新八の言い分も分かるが、今回オメェらがした事は単なる無駄死にの行為だ
もしあの化け物に殺されていたら隊士達はどうなる?
俺達はどうなる?
此処は…新選組はどうなる?
此処にはオメェらの変わりは何処にもいねぇんだ
鏡花は手遅れになる前にそれをオメェらに教えたんじゃねぇのか?
アイツだって俺達の同じ隊長なんだ
平助や新八が嫌いで頭ごなしに言ったわけじゃねぇ
それが理解できねぇほどもうガキじゃねぇんだ
これ以上俺達が言わなくてもわかるだろ」
そう言って新八と平助の肩をポンッと叩くと、土方はその場から離れていった。
END