第11話 本気の優しさ
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原「鏡花怪我はねぇか!?」
「……」
平「鏡花って本当にすげぇよな!
でも何であんな事したんだよ!?」
永「そうだぜ鏡花ちゃん!
俺達も戦えたのによ!」
”パシンっ!”
”パシンっ!”
「「「「っ!」」」」
平「…っ」
永「…っ」
次の瞬間2つの乾いた音が響き一瞬何が起きたか理解できなかったが、新八と平助の頬には痛みが走り、彼等の前には怒りで身体を振るわせている鏡花の姿があった。
「…戦えた…だと?
ふざけるなぁ!!!」
平・永「「Σっ!!」」
「言った筈だ!!
虚は現世の武器じゃ倒せないと!!
そして霊圧が高いお前達は狙われやすいと!!
武士だから何だ!?
男だから何だ!?
武士である前にお前達は人間なんだぞ!!
もしお前達の身に何かあったらどうする!?
最悪な場合命だって落としていたんだぞ!?
己の実力を見誤るな!!!」
平「何だよ!
そこまで言う事ねぇだろ!?
それに戦って死ぬのは本望だ!!」
永「そうだぜ!」
「馬鹿者!!!
お前達は何も分かっていない!!
戦って死ぬのが本望だと!?
それは人間同士が戦場で己の魂に覚悟を、誓いを決めた時に使う言葉だ!!
ーー虚は人間の魂を食べて生きていると言っただろう…。
普通の戦いなら死んだ後、魂はあの世に逝って成仏するかもしれないが、虚に魂を食べられてしまったら、ただ奴等の身体に吸収され成仏すら出来ないんだ…。
それでも…それでもお前達は虚に殺され死んでしまっても本望だと言えるのか!?
そんな奴の為に死んでしまったら近藤さんや山南さん、土方さん、斎藤さん、総司君、左之さん、千鶴ちゃんはどう思う!!
隊士達はどう思う!!
少しは周りの人達の事も考えろ!!!」
平・永「「…っ!」」
「……此処での私の任務は虚を倒し、此処にいる皆を守る事…
私はどんな事があっても君たちを死なせはしないし、私自身も死ぬ気なんて無い
これが私の覚悟だから…。」
そう言い残し鏡花は瞬歩でその場から消えた。
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