第9話 仕事は素早く
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土「Σっ!…も、もしかしてもう出来たなんて言うんじゃねぇだろうな!?」
「出来てるかどうかは近藤さんや山南さんにも見てもらうといいよ」
近「朽木君がこれを?」
山「拝見させて頂きますね」
驚いている土方に対して、自信満々な態度の鏡花は近藤や山南にも見てもらうように言うと、二人は中身を確認しはじめた。
【10分後】
土「……か…完璧だ…∪」
山「完璧どころじゃないですよ
今までの資料内容に比べて、今回の方が断然分かりやすくまとまっています」
近「これなら一瞬で一目瞭然じゃないか!」
鏡花がまとめた目録を確認した三人は、その完璧すぎる内容に驚きを隠す事が出来ずにいた。
「土方さんから借りた目録は確かに内容としてはちゃんと記録されていましたが、実際詳しく調べてみると必要な事が書き記されていなかった。
【いつ】、【何処で】、【何があった】までは分かっても【繋がり】、【経緯】、【目的】などいろんな事が抜けていたわ。
こんなのでよく今まで新選組をやってこれたわね?」
土「て…てめぇ…∪#
こんな量をいったいどうやって短い間で終わらせた!?∪
もしかして原田にでも手伝ってもらったんじゃ!」
「何言ってんの
左之さんは自分の報告書で手一杯だったのよ。
貴方と違って、そんな人に自分の仕事を手伝わせるほど私は鬼じゃないわ
それに私、尸魂界でも書類制作は何処の隊よりも早くてね。
一種の特技と言っても良いわ♪
こんな仕事に2日もかけるなんて有り得ないけど、土方さんはそのくらい時間をかけないと出来ないんでしょうね?」
土「……#∪」
ムカつくが…言い返せねぇ#
千「鏡花さん凄いです!
御一人であの量の仕事をこなすなんて!」
「きゃぁ〜v
千鶴ちゃんありがとう♪
すご〜く疲れたけど千鶴ちゃんの顔見たら元気になったわv」
近「はははっ!
いや〜、朽木君には本当驚かされるよ!」
山「フフっ、土方君も彼女には頭が上がりませんね
朽木君もお疲れ様でした。
今回彼女のおかげで私達もとても助かりましたよ」
優しく微笑み山南に鏡花もニコッと笑い「これも仕事ですから♪」と嬉しそうな表情を浮かべていると、それを見ていた原田と土方の心は少しモヤモヤしていた。
「さて、左之さん
他に私が出来るような仕事はあるかい?」
原「あ…いや、今日はもう大丈夫だぜ
俺も鏡花に助けられたしな
この後は夕餉まで道場で隊士達と鍛錬だから、鏡花は他の奴等のところに行ってきてくれ」
原田も鏡花の頭を撫でながら「ありがとうな」というと、彼女は「では私は総司のところに行ってくるよ」と言い残し土方の部屋を後にした。
END