第9話 仕事は素早く
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「千鶴ちゃん任せてしまってゴメンね」
千「いえ!ここは私がやっておきますので大丈夫ですよ」
「ありがとう
じゃあまた後でね」
皆でお茶を楽しんだ後それぞれが持ち場に戻ると、原田から「仕事を教えるから部屋に着てくれ」と言われたので、湯飲みの片付けは千鶴に任せて部屋へ行く事にした。
「左之さんいる?」
原「鏡花か?」
部屋の前から原田の名前を呼ぶと、「入ってきてくれ」と返事が帰ってきたので鏡花は障子を開けると、綺麗に片付けられている室内とは対照的に机の上は書類の山があった。
原「早速で悪ぃんだが仕事が溜まっちまってよ∪」
「……∪
左之さん…もしかしてこれ全部?」
原「ははっ∪
仕事はあまり溜めないようにしてたんだけど、此処最近変死体の対応に追われていたから書類の整理がなかなかできなくてさ」
「隊長たるものこれぐらい捌(さば)けなくてどうするの∪」
原「まぁそう言うなよ」
鏡花は目の前にある大量の書類の山を見て呆れていると、原田は苦笑いを浮かべ頭をポリポリと掻いた。
「それで?
私はこの書類をどうすればいいのかな?」
原「俺は数日分溜まってしまった報告書を書くから、鏡花はこの過激派浪士達の目録をまとめてくれないか?
目録にする資料は此処にあるから」
そう言って原田は鏡花に分厚い束の資料を見せると、パラパラと数枚めくりそこに書かれている内容を確認した。
「ーーねぇ左之さん
この過激派浪士達の目録は基本誰が把握しておくものなの?」
原「これは基本的には土方さんと近藤さんと山南さんが所持しているし、その目録を元に浪士達の住処や仲間の情報を割出しているんだ」
「…そう
…じゃあそれは新選組にとってはとても重要な目録になるということよね?」
原「まぁ、そう言う事になるな」
「大体の事は分かったわ
今までの資料は土方さんに言えば見せてくれるのかしら?
出来れば少し確認しておきたくて」
原「多分頼めば見せてくれると思うが…」
「ありがとう左之さん。
私今から土方さんのところに行ってくるから、左之さんは自分の仕事をしておいて」
原「一人で大丈夫か?
何だったら俺も一緒に…「そこまで子供じゃないんだからそれぐらい問題ないわよ
それに左之さんは溜まっている報告書をさっさと終わらせる事!」
「じゃあ行ってくる」と言い残し鏡花は原田の部屋を出て行くと、その脚で先ほど皆でお団子を食べた土方の部屋へと向かった。
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