第7話 美しく輝く
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「そう言えば千鶴ちゃんは男装しているようだけど着物は着ないの?」
千「あぁ…私は新選組には男として置いてもらってるんです。
他の隊士の皆さんに私が女だとバレるといけないからって」
「そう言えば近藤さんも女人禁制って言ってたっけ
…でも千鶴ちゃんだってお洒落をしたい年頃なのに…」
千「…おしゃれ?」
「えっと…おめかしって言ったら分かるかな?」
千「あぁ、そう言う事ですね!
それなら鏡花さんが気に止むことはありませんよ
私はこの格好の方が動きやすいですし楽ですから」
千鶴は「気にしないでください」といつものように可愛い笑顔で鏡花にそう答えたが、それでも鏡花は同じ女として少々納得がいかなかった。
それから鏡花達は必要な日用品やちょっとした化粧品などを買い終えると、原田が「ちょっと休憩しないか」と提案してきたので近くの甘味処で休憩をする事にした。
原「ここの団子は美味いんだぜ」
千「そう言えばここ前にも連れてきてもらったところですよね?
その時はお汁粉もとても美味しかったんですよ♪」
「へ〜…じゃあ今日はお汁粉を食べようかな
それとお団子はお土産に買って帰ってもいいかな?
左之さんがお勧めする程美味しいなら、皆にも食べさせてあげたいしね」
原「鏡花って本当に優しいんだな」
「そんな事ないよ
それに美味しい物は皆で共有したいじゃないv」
「おまちどうさま!
お汁粉と団子ね!」
「あ、すみません
持ち帰り用で団子を10人前と…此処には金平糖は置いているかな?」
「団子10人前だね!
金平糖も勿論あるよ」
「じゃあそれは一包み貰ってもいいかな?」
「まいどあり!」
鏡花は店の人に持ち帰り用でそれぞれ注文を終えると、先ほど来たばかりのお汁粉を食べだした。
一口啜ると丁度いい塩加減と甘さが口いっぱいに広がり、少しばかり疲れていた身体が癒されているようだった。
原「そういやさっきの人は鏡花の姿見えてるな?」
「って事はあの人にはそれなりの霊力があるって事よ
でも気をつけておかないと、千鶴ちゃんや新選組だけではなく一般の人も虚に狙われる可能性があるわ」
千「その虚の事なんですが…「はい!おまちどうさま!
団子10人前と金平糖1包みね!」
千鶴が何かを言おうとしたその時、彼女の言葉を遮るかのように店の人が竹の皮で包んだ団子と和紙で綺麗に包まれた金平糖を持ってきた。
「ん?千鶴ちゃん今何か言いかけなかった?」
千「え…いや、何でも無いですよ!
それにしても本当に此処のお汁粉は美味しいですね♪」
原「さてと腹ごしらえも済んだし、そろそろ屯所に戻るか
鏡花にはやってもらいたい仕事もあるしな」
一息ついたところで三人は屯所に戻る事にした。
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