第27話 逢い引き
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「連れて行きたい所ってもしかして此処の事だったのかな?
それにしても左之さんといい総司君といい∪
この世界の男は女に着物をプレゼントするのが流行ってるの?∪」
店主「お嬢さんもなかなか隅に置けませんね」
「え?」
店の奥から色取り取りの着物を手にして店主が戻ってくると、ニコニコと笑みを浮かべながら衣掛けに着物をかけていった。
店主の言葉に首を傾げると、今度は見た目鏡花と変わらないぐらいの若い女性が帯などを持って出てきた。
女性「本当ですよ!
あんなかっこいい殿方から着物を送ってもらえるなんて/////
私だったら嬉しさと恥ずかしさで顔を合わせる事もできませんよ!/////」
「着物を誰かに送る事自体流行ってる事じゃ無いんですか?」
女性「やだぁ〜!
そんなわけ無いじゃないですか!」
店主「ははっ!
お嬢さんは面白い事を言いますね
男が女に着物を送るって事には意味がありましてね」
「意味があるんですか?」
女性「知らないんですか?
着物は『その着物を着た主を脱がせたい』って意味なんですよ/////」
鏡花はその言葉を聞いた瞬間一瞬で固まってしまった。
「ーーえ∪」
女性「それで、簪は『綺麗な髪を乱してみたい』で、紅は『唇を吸うてみたい』で、またこれら全てを女に贈ることは『主の全てが欲しい』という求婚の意味がそれぞれちゃんとあるんです」
「ぇぇええ!?/////そ、そうなんですか!?/////」
Σっ!…そ、そういえば……左之さんから着物を買ってもらった時も…//////∪
ま、まさかこの時代にそんな意味があったなんて!∪
なら総司君も?∪/////
いやっ!でも総司君はただ純粋に、私に着物をプレゼントしてくれようとしているだけかもしれないし!
「ぁぁああ!!∪
私は一体どうすればぁああ∪!!」
それぞれの意味を知ってしまった事で、鏡花は頭を抑えながら困っていた。
店主「でも、まぁお嬢さんがそんなに真剣に悩む事はありませんよ
これはあくまで昔からの謂れみたいなもんですからね
今の若いもんがそこまで意識しているかは別ですよ♪」
「…そ、そうならいいのだけど∪」
真剣に悩む鏡花に対して店主は、”はははっ”と笑っていた。
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