第27話 逢い引き
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今日は天気が良かったため町に出ると沢山のお店や行交う人々で賑わっており、鏡花も前を歩く沖田の後ろを歩きながら周りの風景を楽しんでいた。
沖「あ、気付かなくてごめんね」
「ーーえ?」
前を歩く沖田が一瞬立ち止まり、後ろにいる鏡花の方を振り向くとニコッと笑いながら手を差し伸ばし、そのまま彼女の手を握りしめた。
沖「折角の逢い引きだしさv
こうやって手を繋いでってのも悪くないでしょ?」
「っ!/////
…ま…まぁ/////」
繋がれた手には沖田の温もりがダイレクトに伝わってき、恥ずかしさのあまり顔を赤く染めた鏡花も、沖田の顔をまともに見る事ができず少し顔を逸らしてしまった。
二人は再び町の中を歩き出すと、少しして沖田は何かを思い出したように口を開いた。
沖「そういえばその簪(かんざし)
ちゃんと付けてくれてたんだね」
「あぁ、これ?
だってこの簪は総司君が私にプレゼントしてくれたものだからね」
沖「ぷれぜ…何?」
「プレゼントよ
分かりやすく言うと贈り物」
沖「あぁ、そういう意味か」
「それにこの簪凄く気に入ってるからね」
沖「ありがとう
そういってくれると僕も嬉しいよ
…でも、今日は簪よりも別の物を鏡花ちゃんに送りたくてね
あ、着いた!此処だよ」
沖田は店らしき建物の前で止まると、指を刺しながら「此処に入るよ」と言って軽い足取り店の中へと入っていった。
店主「いらっしゃいませ!
今日はどのような用件で?」
店に入るとそこは呉服店だったようで、沖田と鏡花の姿を見た店主らしき男は愛想良く声をかけてきた。
沖「この娘に似合う着物を見立ててほしいんだけど」
「Σえっ!?ちょっと総司君!?」
沖「いいから此処は僕に任せて
あ、全部揃えてくれる?
できればそうだなぁ……緑と桜色は入れてほしいな」
店主「承知しました!
それなら最近いい着物が入ったので、そちらをお出ししますね!」
沖「じゃあ僕はその間ちょっと別の用件を済ませてくるから、終わった頃に戻ってくるよ」
そういうと呆然と立ち尽くしている鏡花を店主に預け、沖田は「また後でね♪」とだけ言い残しその場を後にした。
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