第23話 八つ当たり
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道場で体を動かした後鏡花は少しだけ気分がスッキリしたせいか、汗を流した後一人で部屋の前の縁側に座って外を眺めていた。
この日の午後は新八、原田、斎藤の隊は巡察があり屯所を空けていたので、鏡花も今は小性としての仕事はなかった。
「ニャー」
「ん?今日も来たのかい?」
「ニャー」
鏡花に懐いてしまったネコは慣れた足取りで彼女の隣に座り体を丸めて日向ぼっこを始めると、それを見ていた鏡花はクスッと小さく微笑みネコの頭を優しく撫でた。
「昔もこうやって…夜一さんの頭を撫でてたものだ」
フワフワとした毛並みがとても気持ちよく、鏡花はネコを撫でながら尸魂界の事を思い出していた。
…あれから尸魂界は…藍染達はどうなったんだろう
喜助さんからは時々連絡はあるけど詳しい事までは教えてくれないし…
かといって今私がこの世界を離れる事もできない…。
藍【…鏡花君、キミも私達と一緒に虚圏に来ないかい?
私には鏡花君が必要なんだーー。
…勿論一人の女性としてね】
ーー藍染……貴方はもう…本当に尸魂界の敵になってしまったのか?
去り際に見せたあの瞳は、一瞬だけだったけど五番隊の時の藍染隊長の顔をしていたよ。
でも…もし…あのとき私も一緒に行っていたらーー。
土「此処にいたのか」
「っ!…あ…土方さんか」
背後から声を掛けられ一瞬ハッとした鏡花が振り向くと、そこには土方が自分の事を見下ろすように立っており、先ほどまで彼女の横で寝ていたネコは大きく背伸びをしてその場から離れていった。
土「あのネコこの前の」
「うん、あの一件以来仲良くなってね
よく私の所に遊びに来てくれるの
…で?」
土「?…何だ?」
「何だはこっちの台詞よ
私に何か用があったんじゃないの?」
鏡花にそう言われた土方は先ほどまでネコが寝ていた場所に座ってくると、隣にいた彼女の手にそっと触れた。
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