第21話 満月の夜に
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次の日、この日は島原での密偵から2日後と言う事だったので、鏡花は今朝から屯所内を見渡せる木の上で霊圧を探っていた。
「……新しい霊圧が5人か
あのとき飲みの席でかなり豪語してた割りには人数が少ないわね」
あの日の晩、浪士達の霊圧を覚えていたため、屯所内に潜り込んだ浪士達がどこに何人紛れ込んでいるか見つけ出す事は彼女に取っては容易い事だった。
浪士達の計画から行くと実行は今夜…。
寝込みを襲うなら真っ先に大将の首を狙いにくる筈だから、その前に近藤さんや土方さん達には別の所で待機してもらうしかないわね。
土「鏡花!
そこにいるのか?」
「ん?」
木の下から声がして来たので、鏡花は覗いてみると、そこにはこちらに向かって声をかけている土方の姿がああった。
「土方さん何かよう?」
土「ちょっと話しがある
降りて来てくれ」
「分かった
危ないからちょっとそこ退いててね」
土「Σんなっ!
バカっ!そんな高い所から!∪」
”シュタっ!”
「ん?そんな高い所から何?」
木の上から飛び降りようとしたので、土方は危険を察知して彼女に「そんな高い所から飛び降りるな!」と言いたかったらしいが、鏡花はそんな心配している彼を他所に軽い身のこなしで地上に着地した。
土「いくら死神だからって落ちて怪我でもしたらどうすんだ!?∪」
「あら?心配してくれたの?
でも私はあのくらいじゃ怪我なんてしないから大丈夫、大丈夫!」
土「鏡花が大丈夫だと思っていても、惚れた女に何かあったらと思うと心配するのは当たり前だろうが」
先ほどの呆れた表情から一変して、今度は心配した表情を浮かべると、鏡花の髪に付いていた葉っぱを取るため手を伸ばした。
「っ…!//////」
その所為で彼との距離がグッと近くなり、突然の事に驚いた鏡花の顔は真っ赤になっていた。
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