第20話 薬品注意
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凛が熱を出して2日後、彼等の看病のおかげもあり、最初の頃に比べて体温も平熱まで下がり徐々に元気になっていった。
その為、ベッドで寝てばっかりでは体が鈍ってしまうと思った凛は肩からカーディガンを羽織り、リビングから庭に出ると暖かな陽の光が彼女の体を包み込んだ。
「今日はとてもいい天気ーー。」
5月というとても過ごしやすい時期のため、庭には綺麗な花々があちこちに咲いていた。
「そう言えば最近部屋に花を飾ってなかったなぁ」
喜「凛さん!」
「…ん?…あ、喜助さん
どうかしたの?」
背後から声をかけられたので凛は後ろを振り向くと、そこには少し息を切らした喜助の姿があった。
喜「どうしたじゃ無いっスよ∪
部屋に薬を持っていったら凛さんの姿が無かったから焦ったんスよ∪」
「ごめんなさい∪
外があまりにも気持ち良さそうだったから…つい
あ…でも、もう体調だってよくなったから大丈夫だよ!」
喜「それでもまだ安静にしてないと駄目っスよ!
熱は下がっても、いつぶり返すか分からないんスから
アタシが作った薬はあと3日飲んでもらうっスよ」
「え〜!∪
喜助さんの作る薬って凄く苦いんだもん∪」
喜「『良薬は口に苦し』って言うじゃないっスか
アタシの薬の飲めば間違い無いッスよ♪」
「そうかもしれないけど〜∪」
喜「アタシも出来る事なら薬はあまり飲んでほしくないんスよ。
でも、凛さんにはもう薬を飲まなくていいぐらい早く元気になってほしいんス」
喜助は自分が羽織っていた羽織りを彼女の肩にかけると、羽織りに染み付いた彼の香りが凛の鼻孔をかすめた。
「分かった。
私もあまり長引かせたくないしね」
喜「あ、凛さん。
元気になったら、今アタシが作っている新薬を試しに飲んでくれませんか?♪
凛さんの為に作っている薬なんスよ〜v」
二人は部屋に戻り、喜助は懐から風邪薬を取り出すと、同時に今自分が作っている薬の事を彼女に話した。
「新薬?∪
……なんか危険な匂いしかしないんだけど∪」
喜「そんな事ないッスよ〜♪」
”コンコン”
「はーい!」
喜助と話しをしている時だった。
彼女の部屋の扉がノックされたので返事をすると、開かれた扉の先には土方の姿があった。
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