カカシは顔にかかった彼女の髪をかき分けると、自分の面布を下にずらした。



そして顔を近づけていき、額に軽く唇を落とした。




”チュ”




カ「今はこれで許してあげる
ーーーはぁ〜∪…さっきから部屋の前で何してるの？」




面布で口元を隠したカカシは視線を扉に向けると、ゆっくりと開かれた扉の向こうから銀時が姿を現した。





銀「流石カカシ君
忍びなだけあって気配も直ぐに分かっちゃうねぇ〜」




カ「俺レベルの忍びはネズミの気配でも分かっちゃうの

…で、何か要？」




銀「君に要なんて全然無ぇよ
ただ凛ちゃんの事が心配なだけ

あとカカシ君が手を出してないか偵察」





カ「手を出してないか……って∪
病人相手に手を出す筈ないでしょ」





ーーまぁさっきキスはしたけど





カ「あ、そう言えばさっきは言わないであげたけど、凛ちゃんの事大事に思っているなら、情事後はちゃんと上から何かかけてあげないと可哀想だよ」





銀「……Σなっ！…何でオメェがそんな事！！////」






カ「さっきも言ったでしょ『ネズミの気配でもわかる』って…。

壁一枚の気配なんて何があってるかバレバレなの。
それに凛ちゃんの可愛い声も少し聞こえていたからねv」




銀「テメェ！盗み聞きしてんじゃねぇよ！！////」





カ「盗み聞きだなんて失礼な
職業病だよ職業病

それに今回の病気は凛ちゃんがって言うよりも君の所為みたいなもんだからね」





銀「…グッ……∪」





カ「……ねぇ、君はさ…」




銀「…んぁ？」



カ「凛ちゃんの事心から好きなの？」




銀「はぁ？…んなもん答えるまでもねぇだろ」





カ「……そうだね」




銀「何？……そんなに心配なわけ？」




カ「…っ…」





銀「ま、凛ちゃんが俺の事選んでくれるかどうかなんて、んなもん俺にも分かんねぇけどさ…。

でも好きになっちまったもんはしょーがねぇだろ」




カ「…何それ」





銀「テメェがそんな面してるから言ってやったんだろーが！」



カ「それはどーも…。

それと凛ちゃん寝てるんだから、あまり大きな声出さないでくれる？

それに俺も静かに読書したいからね」





カカシは懐からイチャパラを取り出すとしおりで挟んでいた所を開き読みはじめた。











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