第17話 だって怖いんだもん!
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23時になり心霊番組も終わると、彼等はそれぞれ自分の部屋に戻っていき、凛もお風呂に入る為に浴室へと行った。
シャワーから暖かなお湯が凛の頭からつま先にかけて濡らしていき、時折鼻歌を交えながら頭を洗いだした。
しかし、先ほど観た番組が思っていた以上に怖かったのか、目を瞑っていると今まで観ていた映像が脳裏を過り、徐々に恐怖感が増していった。
「……は、早く上がろう∪」
先ほどの番組の中でお風の中の映像も含まれており、その事も思い出した凛は更にビクビクしながら、バタバタとお風呂から上がっていった。
「う〜∪
やっぱり観なきゃ良かったかも…∪
思い出さないようにしてても無理だよ〜」
部屋に戻ってきた凛は少し濡れていた髪を乾かすと、今夜はさっさと寝ようと思い、イソイソとベッドの中に潜り込んだ。
そして頭からスッポリと布団を被り、ギュッと目を閉じて眠りにつこうとしたが、怖いシーンばかりを思い出し、先ほど以上に目が冴えてしまった。
ん〜〜
……眠れぇ〜!
……眠れぇ〜!!
……お願いだから眠くなれ〜!!∪
”ガバっ”
「駄目だ……怖くて眠れない!∪」
”ガタガタ!”
「Σひぃいっ!∪」
ガバッと勢いよくベッドから体を起こし眠れない事にどうしようかと考えていると、突如外の風で窓ガラスが揺れ、凛は小さく悲鳴をあげた。
「な、なんだ∪
…風で窓が揺れただけか…∪」
驚きのあまりドキドキする胸を抑え、フと時計に目をやると時刻は深夜の12時半になっていた。
まだ12時半か…∪
朝まで暫く時間があるよ〜。
このまま寝れないなんて絶対むり!!
凛は部屋を出ると、真っ暗な廊下を進み、隣の部屋で眠っているゾロの所へと向かった。
もう寝てしまったかな?∪
凛はゾロが起きている事を願って少し控えめに扉をノックした。
”コンコン”
”シ〜ン”
一度ノックしたが数秒経っても返事が無く、凛は扉に耳を近づけると、部屋の奥からは豪快なイビキが聞こえてきた。
………∪
まぁ、ゾロに限って起きてるわけないか∪
「サンジ君はどうかな?」
ゾロの部屋からもう少し離れた所にはサンジが使っている部屋があり、凛は次にそこに向かって歩き出した。
はぁ〜…何でこんなに部屋と部屋との間に距離があんのよ!
こういうとき家が広いのって本当に不便!∪
凛はブツブツと文句を言いながらサンジのいる部屋の前に来ると、再び部屋の扉をノックした。
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