第16話 酔って言える本音
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一体なんだったんだろう?
変なサンジ君ーー。
「あ〜、そろそろ12時半か…。
何か飲物でも飲んで寝よ」
凛はさっきまで弄っていたパソコンの電源を消し、部屋を出て行くとキッチンへと向かった。
冷蔵庫の中からミネラルウォーターを取り出し、蓋を開け口をつけると、冷えた水がカラカラになった喉の奥へと流し込まれていた。
「ふ〜…冷たくて美味しい
ーーん?」
リビング電気がついてる
誰かいるのかな?
ゴクゴクと飲みながらチラッと視線をリビングに向けると、扉の隙間から小さな光りが漏れている事に気づいた凛はペットボトルを片手にリビングへと向かった。
「誰かいる?ーーーってカカシ先生」
カ「ん…?
あ〜凛ちゃん////」
扉を開けると、ソファのところではカカシがお酒を片手に酔っぱらっており、彼女の姿を見て赤い顔でニッコリと笑っていた。
「カカシ先生もう12時過ぎてるよ?
お酒まだ飲んでたの?……ってか酔ってるし∪」
カ「何言ってんの凛ちゃん/////
俺が酔っぱらうわけな〜いでしょ〜?////」
「いや、銀ちゃんなみに目が死んだ魚のようになっているから∪
……それよりもカカシ先生、このお酒アルコール50度もあるんだよ?
カカシ先生がどのくらいお酒強いのか分からないけど、この度数はキツいでしょ∪」
凛はテーブルの上に置かれていた酒瓶を手にすると、中の液体は半分以上無くなっており、カカシが一人で飲んだ事を物語っていた。
「でもカカシ先生が一人で飲んでいるなんて珍しいね」
カ「ん〜……まぁね////
一人でいると色々考えちゃうんだよ
この世界は木葉と違って空が明るくて、星なんてそこまではっきりと見えない…。
でも良い意味で木葉と違って窓を開けてても敵からの殺気は感じない…。
武器が打つかり合う音も、激しい戦いの怒号もーー。」
この世界は俺に取ってとても平和すぎる
それと同時にあっちの世界の事も心配になっちゃうんだよ」
カカシの持っていたグラスの中の氷が、カランと音を立てて崩れ落ちると、若干薄まってしまったお酒を再び胃の中に流し込んだ。
凛は彼のその言葉を聞いて、いたたまれない気持ちになると同時に、心がギュッと締め付けられるような感覚を感じた。
…そうだよね
やっぱり皆にはちゃんと自分の世界がある
そして仲間や家族がいる…。
自分の世界の事を心配するのは当たり前の事なのに……。
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