第1話 今日は悪天候
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
荒れる天気の中、凛は無事に家に着く事が出来た。
「ただいま」と言っても誰の返事も無く、ただ広いばかりの廊下を歩くと、玄関の突き当たりには20帖ほどのリビングがあった。
暗いリビングの電気をつけ、テレビのスイッチを押すと早速天気予報がやっており、凛はその情報を耳に入れながら先ほど買ってきた材料を冷蔵庫に仕舞っていった。
「ん~…さっきよりかなり降っているなぁ。
他の所にもショッピング行きたかったんだけど、こりゃ諦めるしかないか」
部屋の中から外を眺めれば、黒くなった分厚い雨雲が空全体を覆い、大粒の雨が大きな音を立てて地面に打ち付けられていた。
そんな時だったーー。
”ダァァアアアン!!!”
”ズダァアアアン!!!”
”バァアアアアン!!!”
「Σきゃぁああああああ!!!」
空が一瞬明るくなったと思った次の瞬間、今までに無い勢いで雷が三回連続で落ちると、凛はその音に驚き悲鳴を上げた。
雷が落ちた場所が近くだったせいか、空気を裂く様なビリビリとした感覚が彼女の体に伝わり、空でも未だゴロゴロと雷がなっていた。
「び、び、びっくりしたぁ!!∪
な、なんだったの!?
ってか絶対庭に落ちたよね!?∪」
凛はビクビクしながらリビングの窓から庭に再び視線を向けると、確かに雷が落ちた形跡があり、当たりには煙が充満していた。
「すごい∪
雷が落ちた所煙が出てる…………ん?
何か……い…る?∪」
えっ!?
何!?
庭に何かいるんですけど!!
いるっていうか…倒れている!!?
”ガラガラ!!”
先ほどまで煙が充満して気付かなかったが、凛はそこに何かがいるのが分かり、よく見てみるとそこには何人かの人が倒れていた。
「Σちょっ!
…大丈夫ですか!?」
土砂降りの中、凛はリビングから急いで庭に出ると、一瞬にして彼女の体を冷たい雨が濡らしていった。
そして、凛はそこに倒れている人たちを見て言葉を失った。
っ…ど…どうしてーーー。
どうして……。
どうして彼らが!!?
つづく