第27話 俺の心は確信へと変わった
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土「凛は別に悪い所なんてねぇ!
ただ…俺がどうしていいのか…
時々分からなくなっちまう」
凛の前だとテメェが弱くなる
無理だと分かっていても好きになっていく
駄目だと分かっていても止められねぇ
手が届きそうな距離なのに遠くにいる様な感じだ
そんな事をいろいろ考えていると凛は優しく土方を手を両手で包み込んだ。
「大丈夫…大丈夫だよトシさん
思っている事全部話して
私が全て聞くから」
土「……いやっ…でも」
「大丈夫だから」
土「………っ」
彼女の眼差しに負けた土方は少しだけ小さく息を吐くと、今度はしっかりとその視線を凛に向けた。
土「この世界が俺を弱くしているのか……それとも凛が俺を弱くしているのか分からねぇが…
以前の俺はこんなんじゃなかったと思う」
「…うん」
土「攘夷志士やいろんな悪人達に刀を向けられれば構わず何人でも斬ってきたんだ」
「うん」
土「俺達の世界ではそんな事当たり前だったのに…この世界は違う」
「うん」
土「外を出歩いても天人も攘夷浪士もターミナルも江戸も真選組もいねぇ」
「うん」
土「自分の世界に戻れるまでの間はこの世界を楽しむのも悪くねぇって思ていたけど……
それもまた不安になっちまう」
「うん」
土「今日だってそうだった…。
右も左も分からねぇこの世界で…一人になっちまったとき
いかに自分が無力かってのを思い知らされた
俺はこの世界では凛がいねぇと何もできねぇって」
「…うん」
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