第26話 この広い世界で
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彼女を見送った後土方はリビングに戻ると、テーブルの上に置かれていた新聞を見ようと手を伸ばした。
こちらの世界に来てから少しでも世界情勢などの世の中の事を知っておいた方が良いだろうと、土方は毎日欠かさず読むように心がけていた。
今日はどんな事が書かれているのだろうと読み進めていると、彼の前にカチャリと小さく音を立ててティーカップが置かれていた。
土「…?」
チラッと隣を見るとサンジが土方の前に珈琲を差し出したので「すまねぇな」と礼を言うと彼の真向かいのソファに座った。
サ「なんつーか」
土「んぁ?」
サ「本当ゾロと声が瓜二つだよな
お前に礼を言われるとアイツに言われてるみたいで気持ち悪ぃな」
サンジはタバコを吸いながらハハっと笑うと、土方はティーカップを手にして珈琲を飲みだした。
土「俺も初めは驚いたが慣れればそうでもねぇよ
それに俺とゾロは同じ武士道を行くもの同士だし、その点においては結構気に入ってるぜ」
サ「ハッ、俺なら野郎に気に入られるより凛ちゃんに好かれる方がいいがな
って、Σぁああ!!」
凛の名前を口にした途端サンジは何かを思い出したかのように大声を上げると、いきなりの事だったので土方は驚いた。
土「いきなり大声出して何だよ!?∪
ビックリするじゃねぇか!」
サ「あ、悪ぃ……じゃ無くて!
凛ちゃんってもしかしてもう買い物に行ったのか!?」
土「あぁ、そうだな。
出て行ってから5分ぐらいは経ってると思うが
どうかしたのか?」
サ「凛ちゃんキッチンに財布を起きっぱなしにしていたから、家を出る前に渡せばいいかと思ってすっかり忘れていたんだ∪」
土「はぁ!?何やってんだよ∪」
5分ぐらいしか経ってないなら、今から走っていけば追いつくかもしれねぇな。
土「財布貸せ。
俺が凛に届けてきてやるよ
アンタはキッチンから離れられねぇんだろ?」
サ「本当か!?
それなら俺も助かるぜ!」
サンジは凛の財布を彼に渡すと、「サンキューな」と言って土方にお願いする事にした。
そして土方は時計を見ながら凛の歩く早さを大体計算し、すぐに追いつくだろうと思い財布を届けに行く事にした。
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