第40話 奪われた記憶No3
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それから鈴桜を倒した一行は、冷たくなってる幸恵を急いで宿までもどると体を布団に包めて温めた。
空「なぁ!幸恵大丈夫だよな!?」
八「はい…このまま様子を見ましょう」
浄「……幸恵ちゃん」
どうしてこんなことに?
守るって約束したのに……離さないって誓ったのに……結局は傷つけてしまった……。
やっと見つけた大切な存在……。
なのに…オレは……。
悟浄は切ない表情で優しく幸恵の頭を撫でた。
するとそのとき、微かにだが幸恵の手が動いた。
空「幸恵!?」
「っ……く…う?」
八「っ…!?幸恵!?聞こえますか!?」
「……ま…だ……夢…みて…
…ははっ…ヒクッ…もう……悔いは……ない…の…に……ヒクッ……ヒクッ……でも…でも」
三「もう何も言うな」
ボロボロとこみ上げてくる涙が彼女の頬を一気に濡らした。
そして三蔵は弱弱しく泣き崩れる幸恵を優しく抱きしめて涙を拭いた。
三「辛い思いをさせて悪かった…
…俺達は鈴桜という妖怪からお前だけの記憶を抜かれていたみたいだ」
「ーー記憶…?」
八「此処の女将さんがその妖怪だったんです。
そして持っていた鈴で僕達から記憶を抜き出していたんです」
「じ…じゃあ……皆は…私のこと……」
浄「忘れるわけないだろ?…
……泣かせて悪かった…守って上げられなくてゴメンな…。」
「っ…クッ…ヒクッ…ヒクッ…怖かった…ヒクッ…本当に独りに……なるのかと…ヒクッ…もう…仲間だと…言ってくれないのかと…ヒクッ」
三「お前はどんなことがあっても仲間だ。
それだけは確かな存在だ」
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たとえ記憶がなくなろうとも
いろんな道を進んできた私たちには絆がある
切っても…切っても……それは再び
一本の木のように再生するだろう
END