第39話 奪われた記憶No2
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「もう…記憶が戻ってしまったの?」
「「「「っ…∑!!?」」」」
三「っ…お前は…此処の宿の…」
部屋の外から突然声が聞こえてきたことに驚いた四人は、廊下を見た。
すると此処の宿の女将が不敵な笑みを浮かべてたっていた。
三「貴様…妖怪だったのか」
鈴「今頃気付いたの?
…クスクス…私の名は鈴桜(りんおう)
この鈴であんた達の記憶吸わせてもらったわ♪
……でもこうもあっさり術が解けるとは思わなかったけどね」
八「記憶……∑!…その記憶って」
鈴「そう…貴方達から可愛い可愛い姫巫女の記憶をね
……大切な人たちの記憶から自分の記憶がなくなったらどれだけ絶望的でしょうね」
浄「じゃあ…幸恵ちゃんは……」
鈴「今頃どこかで泣いてるか……それとも……もうこの世には居ないか……クスクス」
空「ふざけんなぁ!!」
鈴「私なんかを相手にするより、お姫様を探しに行った方がよろしいんじゃなくて?v」
悟空は怒りに任せて如意棒を鈴桜に振り下ろした。
しかし彼女はスッとその場から消えると声だけを残し、居なくなった。
三「チッ……おいお前ら!行くぞ!」
そして四人も居なくなった幸恵を探しに宿を飛び出した。
もう…私は本当の独りだ…。
誰も居ない…何も見えない…何も聞こえない…。
【決まってるじゃないですか。幸恵は今日から僕達の仲間ですよ♪】
【誰かと一緒にいたいと思うのに許可なんていらねぇんだよ。要は自分がどうしたいかだ】
【幸恵の存在が俺の中で大きくなっていくんだ……好きだ幸恵…愛してる】
【どうしてあの時守ってやることが出来なかったんだろうって後悔もした……側にいないと駄目なんだ……もう……離したくねー】
【そうだ!!出あったときから俺達は仲間じゃん!♪今度は居なくなるなったりすんなよな!】
【貴方は僕たちにとっては掛け替えのない存在なんです♪これからは此処が貴方の帰って来るべき場所なんです………お帰りなさい幸恵♪】
あの時の言葉は…嘘だったの?
私は何を信じれば……いいの?
目に光を失った幸恵は体をふらつかせながら行く当てもなく町を抜けて、森の中をさまよっていた。
しかし段々足場も悪くなり自分の足元はおろか1メートル先の道さえ分からなくなってきた。
それでも生気を失った幸恵はそんなことにも気付かずに進んでいった。
が……次の瞬間!
゛ガラッ!”
「っ……!」
生い茂った草で崖になっていることに気付くのが遅れて彼女は足を滑らせた。
…もうイイや…
このまま独りなら……私は……。
……バイバイ…皆
END