第39話 奪われた記憶No2
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゛バタン!”
「「「「っ……!?」」」」
幸恵は勢いをつけてドアを開いた。
突然ドアが開いたことに気付いた三蔵一行は動きを止めて彼女を見た。
八「また貴方ですか?
いい加減にしないと怒りますよ?」
「いい加減にするのはどっちよ
……朝はいつもと変わらず皆で過ごしていたのに……どうしてそんなこと言うのよ!」
浄「嬢ちゃんは誰かと勘違いしてんじゃねーの?
本当しつけーとただじゃすまさねーぞ?#」
「勘違いなんかじゃない!
私が三蔵や悟浄や悟空や八戒を間違えるはずが……」
゛ジャキッ”
「っ…∑!?」
必死で訴える幸恵の声も届かず、次の瞬間三蔵は愛用の銃口を幸恵の額に当てた。
三「ゴチャゴチャうるせーんだよ#
貴様なんざ知らねーもんは知らねーんだよ#!
次同じこと言ってみろ……ぶち抜くぞ?#」
彼女から見た皆の目はとても冷たく、幸恵を睨みつけていた。
仲間だと思っていた三蔵からそんなことを言われた幸恵は止め処なく涙が頬を伝っていた。
また…独り?
昔のように…この世界にも私の居場所なんて初めからなかったんだ。
「っ……クッ…ヒクッ………な…きゃ…よかった…ヒクッ」
三「あぁ?」
「ヒクッ……異界への扉なんか開かなければよかった!!!…陰陽の姫巫女なんかあの時亮明と一緒に死んでればよかった!!!!」
大声で三蔵達に叫んだ幸恵は沢山の涙を流しながら、三蔵を押しのけて部屋から駆け出した。
そして彼女のいなくなった部屋ではなにやら四人は頭を押さえ込んでいた。
三「…ん?…異界…への…扉?……っ」
空「りょう……め…い?…っ」
八「陰陽…の……」
浄「ひめ…み…こ?」
【皆!ありがとう…私やっぱり皆と旅がしたい!!!】
【悟浄!……これだけは忘れないで…たとえどんなに離れていても三蔵も悟空も八戒も…そして…私も…悟浄の仲間だから!!…必ず悟浄を迎えに行くから!!】
【私この世界の人皆大好きだよ……三蔵も悟空も悟浄も八戒もジープも……皆大好き…だから私の所為で皆に迷惑掛けたくない】
【まだ皆と居たい!!何処にも居場所がなくてもいい!!私は…私は…此処で!桃源郷で!皆と一緒に居たい!!もう一人はいやだぁぁぁ!!】
【私…皆と比べたらまだまだ弱いし……足手まといかもしれない……でも!これからは前以上に強くなってみせる!……だからお願い…もう一度私を仲間にしてください!!!】
幸恵は先ほどいった言葉が何か引っかかる三蔵達は、突然頭の中で幸恵の言葉がフラッシュバックでよみがえった。
三「…幸恵……」
空「俺たち……どうしたんだっけ?」
八「この宿に入ってから何かが抜けていたような……」
浄「急に…鈴の音が聞こえて……
なぁ…そういえば幸恵ちゃんは?……。」
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