第36話 力と暴走No4
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幸恵は八戒の倒れてる所まで行くと片手で軽々と首を持ち上げた。
八「ガハァ!!グッ…ハァ!」
「苦しいのか?…
…だろうな
…知ってるか?恐怖は全てを快楽へと導いてくれる…
…無になれば残るのは孤独だ……
…私は今までそうやってこいつの中で生きてきた…今度は幸恵の番なんだよ」
僕には…もう…幸恵を救えないのですか?
………もう貴方には僕の声は届かないんですか?…
お願いです……また此処に戻ってきてください………
僕の側で……また名前を…呼んでください
彼女の腕の中で苦しそうにもがいている八戒の願いは空しく、幸恵は火影骨を彼に突きつけた。
鋭く光る刃は彼女の瞳と同じように冷たいものだった。
「終わりだ……フッ…お前たち人間どもは実に脆く、つまらない生き物だったな」
そして八戒ももう駄目だと思った次の瞬間。
三「魔戒天浄!!!」
惷『武消力解(ブショウリッカイ)!!!』
「なっ!!?………ガァァアア゛アァア゛……ア…ア"…」
二人の技で強制的に暴走した力を押さえ込んだ三蔵と惷涯は直ぐに意識を無くして倒れた幸恵を受け止めた。
三「チッ……自分だけ寝やがって」
惷『戻られてよかった』
それから無事に彼女の力を防ぐことに成功した三蔵一行は、本日二度目となる惷涯の治癒を受けると凄い速さで回復し、寝ている幸恵を抱えて宿へと戻っていった。
END