第34話 力と暴走NO2
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逃げなきゃ!……
逃げなきゃ!!……
逃げなきゃ!!!……
震える身体を無理やり動かし幸恵は部屋を飛び出した。
亮「ほぉ…私から逃げますか…姫巫女」
宿を飛び出した幸恵は身を隠すべく、近くの森へと逃げ込んだ。
しかしその森は亮明の札で結界が張られており、幸恵はそれに気付かずに森に足を踏み入れた。
ハァ…ハァ…どうしたらいいの!?
何が起こったの?
皆…死んじゃった?
怖い…ヤダッ…
【私…皆と比べたらまだまだ弱いし……足手まといかもしれない……
でも!これからは前以上に強くなるし、皆を絶対に守ってみせる!
……だからお願い……もう一度私を仲間にしてください!!!】
あっ……何やってるんだろ私…
皆を守るって言ったのに…
強くなるって言ったのに……
結局私は逃げてるだけだ……
前と変わっていない……
私は…私は…
ヨワムシダ……
今まで逃げていた幸恵は急に立ち止まり走るのをやめて武器である火影骨を構えると、惷涯を召喚した。
「頼みがあるの」
惷『状況は大体分かっています』
「じゃあ三蔵達の治癒任せてもいい?」
惷『しかしそれじゃ幸恵様が!!』
二人が話をしていると、直ぐに亮明が追いついた。
亮「もう鬼ごっこは終わりですか?」
「私は今まで口ばかりでいつも皆の背中に守られてきた
……これから先逃げても何も変わらない
…変わることなんて出来ない
私があんたを倒す!
それで終わりよ!……行け!惷涯!!」
惷『御意!!』
幸恵が惷涯に三蔵達の元に行かせると刀を構えた。
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