第64話 命とは…
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「整列ーーーッ!!」
「敬礼ッ!!!」
次の日、幸恵達が到着した場所は砂漠の中心にある軍の施設みたいな所だった。
彼等が立ち寄った事を知ったお偉いさんが丁重に持て成してくれたお陰でその街に入る事ができた。
三「……なんだここは」
「何か軍隊の基地って感じだね」
ヘイ「ほんま、軍隊さんみたいやわ」
「ーーこれは、これは!!
こんな辺鄙なと土地にようこそお立ち寄りくださいました。
ご活躍のお噂はかねがね……」
ヘイ「ほう、うちらを知ってはる?」
「ええ、それはもう!!
なんでも妖怪を容易く退治した上、死者を蘇らせる不思議な力をお持ちとか」
ヘイ「詳しおすなあ」
「これはもう是非、そのお力を拝見できたらと……」
三「砂漠を越える為に立ち寄っただけだ
ーーーーそれに
これだけの武装なら妖怪だってそう刃が立たねぇだろ」
三蔵達は辺りを見渡すと、そこには銃などを所持した兵達があちらこちらに立っており、その中でも幸恵は少し違和感を覚えていた。
ーーこんな砂漠のど真ん中で武装しなければいけないほどの妖怪って…一体…
三「幸恵どうかしたか?」
「…え…ぁ、ううん
何でもないよ」
「ーーどうぞこちらへ」
一人の軍人が四人を別室へと案内すると、その建物の上から大きな湖らしきものが見えた。
三「ーーほぉ、砂漠のど真ん中とは思えんな」
ヘイ「これぞまさに…オアシスやねぇ」
*********
その頃悟空、悟浄、八戒の三人は砂漠のど真ん中で行倒れていた所を二人の妖怪に助けられていた。
そこは妖怪達しか住んでいない村で、更に自我を失っていないもの達ばかりだったため、初めのうち三人はとても驚いていた。
”ジュゥウウ”
空「………(ゴクンっ)」
その日の晩、お腹を好かしている悟空達の前には串に刺さった肉が、美味しそうな匂いを漂わせながらお皿の上に置かれているのを見ていると、妖怪の女の子が「遠慮しないで食いなよ」と声をかけてきた。
八「えーーーと
これは何のお肉ですか?」
「何だ?羊は苦手か?」
「「「いただきますッ!!」」」
人間の肉と思っていたものが羊と分かった瞬間、悟空、悟浄、八戒は空腹を満たす為にその肉に食らいついた。
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