第63話 違和感
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
八「ーーー悟空!!」
待ちなさい悟空!
まだ動いたら駄目です!!」
出て行こうとする悟空の腕を掴み、それを阻止した八戒だったが、悟空が腕を振りほどこうとした瞬間、八戒の身体に激痛が走り倒れ込んでしまった。
空「!?……は…八戒?」
八「………ッ…」
空「!!?」
倒れた拍子に服の一部がめくれ上がると、そこには身体をグルグルに巻かれた包帯と、痛々しいほどに血が滲み出ていた。
浄「ーーーこのバカ
お前こそ無茶すんなっつっただろーーが!!」
八戒のその姿を見た悟空の鼓動は早くなり、彼の脳裏に妖怪化した八戒の姿がフラッシュバックで蘇った。
空「………それ
俺が、やった?」
八「貴方のせいじゃありません」
空「ーーっ俺が!!
俺がまた暴れたんだろ!!?
止めようとしてそんなになっちまったんだろ!!?
八戒だけじゃなく幸恵も!!!」
浄「悟空…」
八「気ィ遣うなよ
頼むからッ!!!!」
八「……」
浄「……」
空「〜〜〜〜ッ
……ごめん…俺のせいだ
俺がやられたから…
…俺が…弱いから………!!」
八「…ハァ……弱音なら聞きたくありませんね」
空「!?」
八「誰かのせいにしようなんて、これっぽっちも考えていませんよ
ーー前にも言いましたよね?
僕らにできるのはただ『応える』事だけだと」
空「あ…………」
昔、悟空は八戒から言われた事を思い出すと、力なくその場に膝から崩れ落ちた。
八「……三蔵の行動も、何か考えがあっての事かもしれません。
それに三蔵には幸恵が一緒ですし、心配するような事はないと思います。
今は彼をそっとしておいてあげましょう」
ーーーーこわれる、おと
こんなに脆かったっけ?
.