第61話 VS斉天大聖
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ヘイ「もう息が……」
浄「ーーーどけ!!!
バカ野郎……ちったぁ軽くなる努力しやがれ!!」
悟浄は八戒に心臓マッサージをし始めた。
…俺に出来るのは、こんな事だけかよ畜生ッ……!!
浄「クソっ!!
幸恵ちゃんもヤベェってのに!!」
三「そのまま八戒の蘇生を続けろ!!」
浄「ーー三蔵」
八戒の事で手一杯だった悟浄は、隣で息をしていない幸恵の事も心配していた。
すると、近くにいた三蔵が幸恵の所に駆け付けると、彼女の上に股がり心臓マッサージをし始めた。
三「幸恵!!死ぬな!!」
”グッ”
”グッ”
「…………」
三「聞こえてるか幸恵!!?」
”グッ”
”グッ”
二人の事を見ていたヘイゼルはそっとペンダントを取り出した。
浄「まだ死んでねぇ!!!」
ヘイ「!!」
浄「まだ死んでねぇ!!
余計な事したらブッ殺すぞ!!!
クソっ…頼む
頼むってんだ…!!」
悟浄は八戒や幸恵に言い聞かせるように何度も心臓マッサージをしながら呼びかけた。
その時だった。
八「かはっ!!…ゲホッ…ゲホッ…コホッ」
浄「ーー八戒…!!」
「かはっ!!…ゴホっ…ゴホっ……ハァッ…はっ」
三「幸恵!!」
浄「幸恵ちゃん!!」
八戒と幸恵は息をすると、何度も咽せながら意識を取り戻した。
「ーーーご…浄……三…蔵…」
八「……ご…悟空……は?」
浄「あぁ…元に戻したぜ」
八「………なんて顔してるんですか」
浄「…うっせぇバカ…もう喋んな」
悟浄は二人が助かった事に対して安堵の表情を浮かべた。
そして三蔵はその脚で悟空の所へ向かうと、悟浄は八戒を抱え、幸恵の事も抱えようとしたが、彼女がそれを阻止した。
浄「ーー幸恵ちゃん?」
「……悟浄…私は…大丈夫ーー。
貴方は……八戒と悟空の…事…を……
ーー私は……三蔵に…ついてて…あげないと」
浄「幸恵ちゃんをここに置いていけるわけねぇだろ!
怪我だってしてるのに!」
「私には…惷涯が…いる…から…。
怪我は…彼に…治して…もらえる…わ
ーーーー悟浄……大丈夫…心配……しないで」
浄「………すまねぇ」
幸恵は弱々しく悟浄に微笑み、彼の手をギュッと握りしめると、悟浄は切な気な表情を浮かべると八戒を抱えて悟空の所に向かった。
そして意識を失っている悟空を悟浄が抱きかかえると、悟浄は三蔵に言葉を発した。
浄「……悪ぃな
両手が塞がっちまってよ
てめぇをブン殴れねぇわ
ーーそれと……幸恵ちゃんの事……頼んだからな」
三「……………」
ヘイ「……三蔵はん………」
END