ガ「大丈夫か？」




「はい……私は何とか
惷涯の…力の…おかげで…」




八「でも…このままじゃラチがあかない。


ーーーヘイゼルさん
魂のストックはまだありますか？」





ヘイ「…っ！
なんやて…？」





浄「八戒お前……」





八「いえ、僕じゃなくって
緊急事態なんで一度だけーーー
ガトさんを貸してください。

このままだと無関係な人間んも被害が及ぶ」



「八戒…私も手伝うよ」





八「それは駄目です！！」



「貴方一人に負担はかけられない。
今の貴方の力じゃ悟空の動きを防ぐ事は出来ないから…。

私の力を八戒にーー。」




ヘイ「………あんさんら…どないするつもりや……？」





八戒には何か作戦があったようで、一か八かの賭けに出てみた。



その間にも悟空は荒い息づかいで、傷を癒していると、八戒の気功が悟空に当たり吹っ飛ばされた。




八「……ハァッ…ハァッ……」




「八戒……タイミングを見て、私の力を注ぐわ！」





八「……えぇ…お願いします」






空「……グルル…


……ぅ…うおぉおぉおぉおぉおおおお！！！！！」





悟空が大声で叫んだ次の瞬間、空が一面眩い光に包み込まれると、幸恵は八戒の体に触れ、同時に八戒は自分の手からツタを地面に這わせた。



そしてガトは空高く銃を構えて腕をあげていると、その先端に雷が落ちてきた。




”ビシャァア！！！！”




一瞬にして辺りには閃光が走ると、悟浄とヘイゼルは驚きの表情を浮かべ、そして幸恵より遅れて戻ってきた三蔵もその光景に言葉を失った。



ヘイ「感電ーー。
ツタを導線にしたんか…！！」




全身が感電した事で悟空の体は地面に崩れると、悟浄は手に持っていた金鈷を直ぐに悟空の頭に装着した。




浄「……このクソ猿……ッ！！！」




”ガキィンっ！！”




金鈷をつけた事で悟空はいつもの姿に戻り、そのまま気を失ってしまうと、悟浄の背後ではヘイゼルが幸恵と八戒を呼んでいる声がしていた。




浄「八戒、幸恵ちゃん………！！！」






後ろを振り向くと、そこには先ほどの落雷で感電してしまった幸恵と八戒の姿があり、二人は倒れたままピクリとも動かなかった。











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