空「ヴゥゥ……ガァアアア！！！」




「ーー悟空…貴方は何度大切な仲間に手を出したら気が済むの？

何度皆を傷つけたら気が済むの？」




空「ゔぁぁああああ！！」




「皆貴方の為に必死なんだよ？
三蔵も、八戒も、悟浄も…。

だからいい加減戻ってきなさいよ」





”ドォゥン！！！”






空「！！！」






幸恵は手のひらを悟空に向けると、まるで龍のような巨大な炎が悟空目掛けて放たれた。

悟空はまともにその攻撃を受けると、全身所々に火傷を負ってしまい、その光景を見た八戒達も言葉を失った。





空「ハァッ…ハァ……」





八「無理です幸恵！！
悟空は直ぐに治癒してしまいます！！」




「だったら治癒させなければ良い！
はぁああ！！」





”ドォン！！”



”ドォオン！！”





幸恵は治癒をしようとしている悟空に何度も何度も炎の攻撃をお見舞いすると、そのダメージから悟空は地面に倒れ込んだ。




空「………」




浄「お、おい！悟空！！」





動かなくなった悟空を心配した悟浄は急いで彼の元に駆け付けた。



しかし、そのときーー。






”ガバっ！！”





「…悟浄！！」






悟空は再び体を起こすと、目の前にいた悟浄に攻撃しようとした。


そして幸恵は彼の前に飛び込んでくると、悟空の爪が背中に当たり、勢いよく血を噴き出しながら地面に倒れ込んだ。




”ザシュっ！！”



「ぁああああ！！！」




浄「幸恵ちゃん！？」




八「幸恵！？」






「グっ……ハァッ…ぁ」





幸恵は苦痛な表情を浮かべていると、その間にも悟空は再度エネルギーを吸収しだした。



ーー熱い


背中が……痛くて、痛くて…



もうどうにかなってしまいそう…






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