第60話 瀕死の悟空…
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「三蔵!!
ーー三蔵ォオ!!」
一体どこに行ったの!?
三蔵を見つけて早く八戒達の所に戻らないと…
幸恵はいなくなった三蔵を見つけるため、街の中を走っていた。
そして次のカーブを曲がった時、息を切らして壁にもたれかかっている三蔵の姿を発見した。
「ーー三蔵!!」
”グイッ”
「っ……幸恵」
幸恵は三蔵の法衣をグイッと引っぱり、彼の名前を呼ぶと、少し驚いた表情を浮かべてた。
「此処で何やっているの?」
三「……奴を……奴を殺す」
「悟空をそのままにして?」
三「アイツを殺さねぇと悟空は!!」
「悟空は死なない!!!」
三「っ!」
「今まで危険な旅をしてきて、何度も殺されそうになった…。
だけど今まで誰一人死んだ事あった!?
なかったわよね!?
どんなに危険な場面に遭遇しても、私達は乗り越えてきたじゃない!!
私と出会う前から彼等の事を見てきた三蔵なら分かるでしょ!!!
殺しても死なないのが三蔵一行でしょう!!
今更見えない敵にビビって取り乱してんじゃないわよ!!
貴方は私達のリーダーなんだから!!」
”ギュ”
三「…っ」
幸恵は三蔵をギュッと抱きしめた。
すると、今まで動揺していた三蔵は彼女の温もりを感じると、少しだけだが体の震えが止まっていた。
「三蔵…私だって怖い
悟空のあんな姿見ちゃったら誰だって動揺しちゃうよ。
でも悟空は生きようと頑張っている
そして八戒達も悟空を助けようと頑張っている…。
今は見えな敵を追うんじゃなくて、目の前で頑張っている悟空を助けてあげて…」
三「………幸恵………すまない
……俺はーーー」
”ドォォオオオン!!!”
「「っ!?」」
三蔵が何かを言おうとしたそのときだった。
大きな地響きと同時に街一帯に重苦しい妖気が漂ってくるのに三蔵と幸恵は気づいた。
「まさか、この妖気!
三蔵!私は先に皆の元に戻るから!
だからちゃんと戻ってきて!!」
幸恵は三蔵から離れると、八戒達の元に急いで戻っていった。
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