”ゴボッ”



三「ーーーーっ！！」




「内蔵が殆どやられている！！」




再び悟空の口から勢いよく血が吹き出し、それを見た三蔵は顔面蒼白になっていた。


そして、三蔵は彼等に背を向けると何処かへ向かおうとしていた。




浄「どこ行くんだ
こんな時によ！？」




三「ーーー殺す



あいつを殺す」





その一言を残して三蔵は走り去ってしまった。





「三蔵！！
待って！！」




………っ！

このまま悟空を死なせたくない！！
でも三蔵も！！





「風の刃に咲き乱れ…
闇を光りで包み込む…
そなたの封印を、この襲蘭が解とする！
惷涯召還！！」





幸恵は急いで惷涯を召還すると、辺りには眩い光りに包み込まれた。




惷【幸恵様…こ、これは！】





「説明をしている暇はないわ！！
惷涯！八戒を手伝って！！」





惷【御意！】





「八戒、悟浄！
此処は任せてもいい！？
私は三蔵を追いかけるから！」




八「分かりました！」





浄「此処は任せろ！」






「いい？
悟空は死なせないし、絶対死なない！」





そう彼等に言い残した幸恵は急いで三蔵の後を追いかけにいった。







ーーー此処までストーリーが来てしまったら、私はその先の事を知らない




一度自分の世界に戻った時、私が最後読んだシーンは三蔵達がバラバラになってしまう所まで…





私が知っているこの世界の未来は…






直ぐそこまで来ているーーーー。





私は…どこまでーー。






いったいどこまで皆を護る事ができるの？










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