第59話 先の未来
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その頃三蔵達の部屋を後にしたヘイゼルは、自分の泊まる部屋に戻ってきていた。
部屋には豪華な装飾品で溢れかえっており、ベッドの側にはとても高そうな壷が飾ってあるのをヘイゼルは眺めていた。
ヘイ「…て言うたかて
豪華すぎて落ち着かんもんやな」
ガ「ーーーーヘイゼル」
ヘイ「なんや?
折角やからアンタも横になり。」
ガ「…お前はあの悟空が”斉天大聖”だと睨んでいるのか?」
ヘイ「妖怪を連れとる三蔵法師…ゆうのが
そう他にもいるとは思えんやろ
しかもあのぼんは確かにーーーーー金色の瞳や」
ガ「俺にはとても信じられん」
ヘイ「…えらく肩入れしとるやないか」
ガ「そうじゃない
ーーーーただ、たとえ悟空が斉天大聖だとしても凶悪な妖怪とは限らないと思うが」
ヘイ「…それを確かめにわざわざ戻ってきたんやないか
ま、暫くは様子見やね。
悟空はんが斉天大聖としたら、その本性を制御しとる封印は……あの額の飾りーーーーか?
外してみよか、アレ」
ガ「…あの烏哭という男だが
あの男の言う事を鵜呑みにするのは危険だ。
あまりいい気配を持っていないーーーいやそもそも気を感じない……まるで死人のようだ」
ヘイ「ーーーー知っとる
うちも初めて会うた時は胡散臭い男や思た
得体が知れんやろ?
でもあの人はうちの恩人なんや
うちの中に眠っとった力を引き出してくれはった
三蔵はんの力は光のようやったな
烏哭はんの使う力を一度目にした事がある…あれはーーーー”無”や
存在そのものの『否定』や。
あない恐ろしい力をうちは見た事が無い
それが”無天経文”の継承者
烏哭三蔵法師いう男なんや」
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三「フーーーーッ」
宿の外では暗闇の中、三蔵が煙草を吹かしていた。
『……一度は思った事ありまへんの?』
『この人が生き返ったらどんなにかーーーーって』
三「…………」
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