第57話 蒼真の罠
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落ちたところが幸いにもそんなに高くなかったため、幸恵と三蔵は藤に着地できたが、上を見上げると床の扉は閉められてしまった。
「三蔵、銃の準備をしてて……お出ましになるから」
幸恵は青龍刀を握り、三蔵銃を構えた。
すると同時に彼らの前方からは数人の妖怪が不適な笑みを浮かべて姿を現し、二人にジリジリと歩み寄ってきた。
「その女と経文を頂くぜ
ついでにアンタの命もな」
三蔵は臆する事無く銃口を向けると、頭上にあった電球を粉砕し辺り一面の明かりを奪った。
「こいつ灯りを……!!」
「何の真似だ!!」
「こういう真似よ!」
”ザシュ!!…ザシュ!!”
「ぐぁああ!」
「がぁあ!」
”ドカァ!!…バキィ!”
「げはぁっ…」
「どこだぁ!!玄奘三蔵ォオ!!」
暗闇の中、まともに二人を見つける事の出来ない妖怪達は、反対にやられてしまい幸恵と三蔵は隙をついて、その場から一気に入りさっていった。
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惷【お前たちいつまで寝ているつもりだ!】
その頃、町中で気を失って倒れていた悟空、悟浄、八戒は惷涯の声と水のしたたる音で目を覚ました。
先に起きた悟空は、周りを見渡すと覚えの相所にいたため、急いで悟浄の八戒を起こした。
惷【やっと起きたか】
浄「あれ?惷涯……なんだ?……どこだ、ここ」
八「僕達…?」
「ーーー揃ってお目覚めで。
もう少し眠っているかと思ったんですがねぇ」
目を覚ました彼らの前には昼間あった町の男が姿を現し、それを見て八戒はこれが罠だと気づいた。
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