第54話 矛盾
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"チッ…チッ…チッ…チッ…”
浄「…あ―――しかしアレだ。
あいつらバカに遅ぇな。
やっぱお嬢ちゃん達送って行くなら俺に任せりゃ良かったのによ~~~なぁ?」
「「…………………」」
”シーーーーーーン”
浄「……∪」
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妖怪に捕まっていた女性達を町まで送り届けていた悟空、八戒、幸恵、ヘイゼルの四人は暗闇の中、宿に戻るためジープを走らせていた。
空「あ、見えて来た」
「確かあの町に三蔵達がいるんだよね?
早く戻ってあげないとあのメンツじゃ間が持たないでしょ」
八「こんなに遅くなるとは思いませんでしたからね」
ヘイ「しゃあないですわ。
町をあげて、あない大歓迎してくれはるのを無視できひんからねぇ」
八「それはお嬢さん達を連れ帰った上に、町の方々の前でまたヘイゼルさんがあの力を披露しちゃったからですよ」
ヘイ「…なんや娘はんら怖がらせてしもたからね。
せめてもの罪滅ぼしや思うて」
空「お土産までこんなに貰っちゃったしな」
「まぁ、こんなにお土産あったら、三蔵達も文句は言わないでしょ♪」
八「そうですね。悟浄なんてそろそろ触覚がしおれてる頃だと思いま……ーーーー!!!」
ジープを走らせていると、八戒は突然目の前に現れた者にビックリして急ブレーキをかけた。
飛び出して来た者は紛れもなく妖怪の子供で、驚きのあまり持っていたリンゴを落としてしまっていた。
「ごめんね!大丈夫だった!?」
「…あ……う」
八「…すみません怖がらせちゃって。
夜道は危ないですから気をつけて下さいね?」
八戒はいつものように優しく微笑んで、子供の妖怪に注意を促すと、その妖怪は落としたリンゴを急いで拾って森の中へと消えて行った。
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