第53話 美女の奪還!
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ヘイ「…邪魔しはるんはルール違反やおまへんの?」
浄「――言っただろ…俺達のやり方があるんだよ」
悟浄派錫杖を一振りするとジャッと音を立てながら長い鎖鎌が飛び出し、人質を傷つけないように妖怪を切り刻んでいった。
当然の如くおびただしい量の血があたり一面を血の海に変えていくと、其れに恐怖を抱いた女性達は悲鳴を上げながら八戒の服を握りしめていた。
八「――はい、落ち着いてください。
もう大丈夫ですからね」
「……ヘイゼル…さっきの貴方のを見てて私はハッタリには見えなかった
……貴方が周りからどんなに素晴らしい司教様と崇められてきたかなんてわからないし、わかりたくもない…―――でもね、どんなに人を生き返らせることができたとしても、生きている人間の命を貴方ごときがどうこうしていいものじゃないのよ」
ヘイ「そないに真剣にならんでもええんとちゃいます?
それに無事に娘はんらも無事やったんやし」
幸恵は無残に地に倒れている妖怪を見つめ、そのまま視線の先をヘイゼルに向けると、彼女の瞳からはいつもの光は無かった。
「……た…助け…ゲボッ…助けてくれ」
三「――――俺は確かに外の世界を知らないが……それでもわかることがある」
「…――――命ってのは」
「ひとつふたつと数えるもんじゃねぇよ」
〝ガウンッ!”
END