第53話 美女の奪還!
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ヘイ「ああ…そない拝まんといてください。
残念ながらうちは神様と違いますのや」
「ヘイゼル様……」
ヘイ「神さんはなぁんもしてくらはりまへん。
拝むだけ損やからね」
「……!」
ヘイ「――せやから。
あんたらの祈り、このうちが引き受けまひょ。
もう何も心配せんでええよ」
ヘイゼル一言で街の人たちは喜びの歓声を上げると、女性達が居るであろう妖怪の場所を教えてもらった。
「少し遠いのですが…」
ヘイ「あぁ、それは気にせんといてぇな。
うちらにはごっつい速い乗り物があるさかい」
ヘイ「な?」
浄「~~~はぁ!?」
空「うえッ!?」
三「――貴様が受けた依頼だろうが!
俺達には何の関わりもねぇ」
ヘイ「冷たいこと言わんといてぇな。
ついでやないですか。
三蔵はんたちも西へ向こうてはるんやろ?」
八「それはそうですが…」
ヘイ「乗せてってくれるだけでええよ。
手ぇ借りたりはせぇへんから…――それにやね…」
空「それに?」
ヘイ「うち、車にいっぺん乗ってみたかったんやわぁ♪」
浄「……観光バスじゃねぇんだっつの…#ι」
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そんなこんなで今三蔵達は森の中に居るのであった。
三「チッ面倒事に付き合わせやがって」
「っていうか私別に一緒に居なくてもいいんじゃない?」
ヘイ「ええやないですか。
男ばかりおるよりも、妖怪かて女の子がおった方が出てくるん速いやろv
それに『旅は道連れ、世は情け』いいますやろ?」
三「どっちも俺には無縁な言葉だ」
ヘイ「ほんまにツレないお人やわぁ~~~」
三「俺はこんな事にかかずらってるヒマねぇんだよ」
ヘイ「『三蔵法師』――――天地開元経文の守り人…『陰陽の姫巫女』――――膨大な力を秘め神に等しい巫女でしたな?」
「「……っ」」
三「…何故知っている」
ヘイ「何も学習せんと異国に来るほど阿呆ちゃます」
「じゃあなんの目的で私達に接触してきたの?」
ヘイ「そない睨まんといてぇな~~お二人ともエエ顔が台無しや」
「はぁ~~さぁ、おしゃべりはここらへんでいいんじゃない?
何体か妖気を感じる…」
幸恵は森の方をちらっと見つめた。
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