第53話 美女の奪還!
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浄「ちょっ…たんまたんま!!」
ヘイ「ホンマに便利やねぇ。馬よりうんと速いわ♪
なぁガト?」
ガ「……ああ」
空「高え―――ッ!面白え―!!♪」
三蔵一行はいつものように森の中をジープで走り抜けていた。
しかしいつもと違うのはなぜか後部座席にヘイゼルとガトが乗っており、ギュウギュウになっているというとこだ。
三「~~~~ちったぁ黙って座ってらんねぇのかお前らは!!#」
「ごめんね三蔵ι私重いでしょ?//////」
三「ふんっ幸恵はここでいいんだ」
いつも座っている後部座席はすでに満員で彼女の座るところは一切なかったが、その代り当たり前というように三蔵が自分の膝に彼女を座らせ、腰のあたりをギュッと抱きしめていた。
八「…まぁ何といいますか…」
浄「~~~じゃあ席変われつーの三蔵さま!!
そして幸恵ちゃんを俺に渡せ!!##」
ヘイ「賑やかでええやないですか三蔵はん♪」
空「三蔵ッこれサイコ―――!!♪」
三「……ありえねぇ…」
「普段じゃみない光景だよねιι」
八「さすがにちょっと無理がありますよねぇι
…すみませんジープ。
あとしばらくの辛抱ですからね」
「キュ―――ι」
浄「…おい、そこのデッカイの!!もっとそっち詰めて座れって」
ガ「――すまん」
空「なんだよ、悟浄。ジャンケン負けたんだからしょーがねーじゃん」
三「お前降りろ。少しは軽くなる」
浄「ブッ殺すぞクソ坊主ッ!!##」
ヘイ「まぁまぁ仲良うせんとあきまへんよ?」
浄「あぁ、そうでっか!?##えろすんまへんなッ!!##」
八「あ、皆さん気を付けてくださいね……段差が」
〝ガコッ!”
〝ドサッ!”
浄「げふ!」
空「あ、悟浄落ちた」
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【1時間程前】
ヘイ「『街を救え』って――、一体なにがありましたん?」
「えぇ実は……この街から7キロ程行った森の先に、一年ほど前から妖怪たちが住みついておりまして」
ヘイ「ほう…妖怪が襲って来よりますか?」
「いえ、奴らもこの街までは乗り込んできません
……しかし、その森は隣町とこことを繋ぐ最短ルートになってまして。
そこを通りかかった者達が次々と妖怪の犠牲に……」
「男は殺され、女は……多くが行方知れずになったままなのです」
空「行方不明…って、皆食われちまうってこと?」
「……どーだろうな」
「いや、彼女達は生きてるよ」
空「どうしてそうおもうんだ?」
「だって襲われたり食べられたりしたんなら周りに血や体の一部が見つかって当然でしょ?
でも男達みたいに遺体もないってことは隠れ家で捕まっているってことよ」
ヘイ「痛ましい話やね……」
「――お願いですヘイゼル司教様!!貴方達のお力で、あの妖怪達をすべて倒してください!!どうか……!!」
街の人々は神に祈るかのように懸命に彼らにお願いをした。
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