第52話 売られたケンカ
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三蔵一行が振り向くと、そこにはいつものように下品な笑いを響かせ、武器を手にした妖怪たちが待ち構えていた。
「ひゃははあ!!見つけたぞ!おたずね者の三蔵一行ォ!!」
「経文も陰陽の姫巫女も貴様らの命ももらい受けるぜ!!」
「はぁ~~~折角の優雅な朝食がι」
浄「…ったく朝っぱらからよぉ。
むさ苦しい顔見せんなっつの」
「妖怪も紅孩児みたいなカッコイイ顔だったら良いんだけどね」
空「朝メシちゃんと食わねぇとなぁ
……イライラするって知ってっか!?」
食べる事を途中で中断させられてしまった悟空は、イライラのあまり持っていた缶を思いっきり蹴り飛ばした。
するとその缶は見事に一人の妖怪に命中し、他の妖怪たちも「かかれぇぇ!!」の一言で一斉攻撃を仕掛けた。
雑魚妖怪はいつものことだったので三蔵たちは難なく倒していったが、人海戦術で攻めてきた妖怪は途絶えることはなかった。
三「……フン。早朝出勤御苦労なこった」
三蔵は銃を構え弾丸を打ち込もうとしたその時だった。
〝ドン!” ”ドン!”
三「Σ!!?」
〝ドン!”〝ドン!”
「「「っ!?」」」
空「え…?」
数発の銃弾が三蔵一行の間をすり抜け次々と妖怪たちに命中していった。
「この銃弾…もしかして」
ヘイ「…こないな朝まっから賑やかいお人らやねぇ。
おはようさんどす。ええ天気やねぇ」
「やっぱりι」
背後からは清々しい顔で挨拶をしてくるヘイゼルが現れ、八戒たちも少々驚いた顔をしていた。
空「あんた“オバン”の人!!」
浄「なんでここに」
ヘイ「そこいらのお話はひとまず……後にした方がエエんちゃいます?」
しかし、まだ残っていた妖怪たちはそんなことお構いなしに三蔵一向に攻撃をしてきた。
「「――そんなこと言われなくてもわァってるっつーの!!」」
”バキィツ!”
ヘイ「はは♪ええなぁ仲良うて―――ガト行きなはれ」
ヘイゼルはガトに命令をすると、目にも止まらぬ速さで次々に妖怪を打ち抜いていた。
空「~~~~やっぱマジ強ぇやアイツ!!」
ヘイ「ですやろ?せやから後はうちらに任しといてや」
浄「…はぁ!?アイツら「全部」俺たちの敵だぜ?
手助けなんざ必要ないっつーの」
ヘイ「そうなんどすか?何やあんさん方…手間取ったみたいやったから」
〝ピシ…”
ヘイゼルの一言で馬鹿にされたような悟空、悟浄、八戒は一瞬にして固まった。
空・浄「―三蔵、幸恵(ちゃん)ちょっと」
三「何だよ」
「大体想像はつくけど…なに?ι」
浄「魔戒天浄と幸恵ちゃんの月光華かましたれ##」
三「~~~ガキかてめぇら!?」
「なんで私がそんな馬鹿げたことに大技を使わないといけないのよι」
空「だってさぁ!?」
浄「あそこまで言われて黙ってられっかよ!!#」
「別に良いじゃん勝手に片づけてくれてるんだから。」
空「いーじゃんかよ減るもんじゃないし!」
「三蔵はともかく、私の体力は減るわよ!!」
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