第51話 青い天使到来
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そのころ宿の方では幸恵が風邪で寝込んでいる八戒の看病をしていた。
八「ゲホッ…ゴホ、ゲホッ!」
「大丈夫八戒?
今タオル変えるから」
゛コンコン”
幸恵は八戒の額から濡れタオルを取ると、再び冷たい水の中に付け込んだ。
その時ちょうどタイミングよく扉がノックされ、宿の娘が水を持って入ってきた。
「失礼します。
お水をお持ちしました!」
「あ、ありがとうございますv」
「いえ、ヘイゼル様と一緒に皆を救ってくださった方ですもの!!
ゆっくりなさってくださいね♪」
八「…そういえば貴方のお父さんも昨夜――」
「えぇ、父もヘイゼル様のお力ですっかり元通りに…奇跡って本当にあるんですね」
「あれから特に変わったところななかったの?」
「全然ないみたい。
昨晩のことが嘘みたいに元気ですよォ」
八「そうですか…良かったです」
「じゃあ何かあったらお声をかけてくださいね」
そして娘が部屋を出て行こうとしたとき、一瞬何かを思い出し、立ち止まった。
「―――父が昨日までと変わった所と言ったら、瞳が黄色がかったことくらいかしら」
八「Σっ」
そして静かに部屋の扉は絞められた。
「八戒、気になるのは分かるけど、今は体を休めて。
じゃないとまた熱が上がるわよ?」
そう言って幸恵は先ほど濡らしたタオルを八戒の額に乗せると、自分の武器を手にした。
八「幸恵?武器なんか持ってどうかしたんですか?」
「あ~~ちょっとねvでも気にしないで♪
まぁ、騒がしく…」
゛ギィィイ”
゛ガキィン!!”
「なると思うけどv」
八「Σっ!!?」
幸恵が武器を手にしたと同時に、部屋には斧を持って攻撃をしてきた宿の主人の姿があり、幸恵は八戒を守るように青龍刀で受け止めた。
八「――これは一体」
「っ……黄色い眼よ…私たちを襲ってきた奴らは皆黄色い眼をしていたでしょ!
そして、その瞳の人間は全てヘイゼルが蘇らせた人ばかりよ!!
゛ガキィン!”
「きゃぁあ!」
八「幸恵!!」
幸恵は主人の攻撃をなんとかガードしていたが、圧倒的な力に負け壁に叩きつけられてしまった。
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