第51話 青い天使到来
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空「――なぁコイツらやっぱ式神か何か?」
八「そうですねぇ…だとしても彼らが口にしていた言葉が気になります」
「………考えるのは後にしよ。
もうすぐ嵐が来るから」
そう言って幸恵が空を見上げると、先ほどまで晴れていた空はどんよりと曇り、雷まで鳴り始めていた。
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「悟空!ちょっとまってよぉι!」
空「――お―――いッ早く早く!!宿よか先に食い物屋行こーぜ!!」
嵐が来る前に無事に次の町に来ることができた三蔵一行は先に走っていく悟空の後ろからついていくと、悟空は入れそうな店を探していた。
浄「元気…つーか」
八「現金ですね」
「クス♪そこが悟空らしくていいんじゃない?」
浄「まぁ、そーかもしれねーけど、さっきまで「退屈過ぎて死ぬ」とかほざいてたのはどこのどいつだよ」
八「あはは
でも確かにこんな大きな街に泊まるのは久々ですから」
空「…あれ――っなんかどこの店も混んでんなー」
その時だった。
突然強めの風が吹いた時、悟空の頭上にふわっと帽子が飛んでいくのに気がつくと、高々とジャンプをしてその帽子をキャッチした。
空「はい、アンタのだろ?♪」
「おおきに」
悟空は帽子を男に返し、その男はニコッと微笑んでお礼を言うとその場から離れていった。
空「……「オオキニ」?なんだそりゃ」
゛スパン!!”
空「だッ!」
「もー悟空!一人で行かないでよ!ι」
三「なんだはテメェだ#
勝手に一人でウロチョロすんじゃねーっつってんだろ!!」
空「いってーなッ、だってメシ屋が…」
八「まぁまぁ、それよりも早くどこかにはいらな…」
浄「げ」
悟浄がさっきまで吸っていたタバコがジュッと音を立て火が消えてしまい、空を皆が見上げると、分厚い雨雲から大量の雨が一気に降り出してきた。
浄「~~~ほら見ろ!降られちまったじゃねーかよ!!」
空「って俺のせいかよ!?」
三「いいから宿でも何でも探せ!!#」
「うきゃぁ!冷たぁいι!」
そして五人は一気に走りだした。
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「………ヘイゼル、あれは…」
「なんや知らんけったいやなぁ…―――ま、ちいとま見学させてもらいまひょ。」
「その前に…俺達も宿屋探さないとな」
「……はよ言い」
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「キャッ!」
空「うわ~~~光った光った」
八「すごい雨ですねぇ。
こんな中で野宿なんて事にならなくて良かった。
幸恵もそんなに怖がらなくても大丈夫ですよ」
「うぅ~八戒ぃ~~∪
雷は昔から苦手なんだもん」
「大丈夫ですよ。
僕がついていますから♪」
幸恵は雷がとても苦手らしく光る度にビクビクと震え、先ほどから八戒にしがみついていた。
浄「幸恵八戒じゃなくて俺のところにおいでよv
一晩中抱きしめてやるよん♪」
「……悟浄は危ないからイ・ヤv
ね~~八戒!今夜一緒に寝てもいい?」
八「えぇ、構いませんよ」
浄、空「あぁ!ずりぃー!!」
悟空と悟浄がギャーギャー文句を言っているのを余所に、幸恵が三蔵の方を見ると、彼は外をじっと眺め何やら考え事をしていた。
――さっき山道で襲ってきた奴ら…
遠目に見ただけだが全員
黄色い目をしていたような
気のせいか……?
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