第49話 今日は○○とデート♪
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それから店を出てくると幸恵は顔を赤くしたまま惷涯と距離を置いて前を歩いていた。
それから一言も話をする事もなく、二人は川沿いの並木道を歩き続け、聞こえてくるのは川のせせらぎと心地よい風の音だけだった。
そしてそんな沈黙を先に破ったのは惷涯だった。
惷【…お気分でも害されたか?】
「…………そ、そんなんじゃないよ/////
…………ただ驚いただけ…普段の惷涯はあんなこと言ったりしないから」
惷【普段……言わぬのではない…思っていても言えぬのだ】
「…――え?」
惷【…あ、……いえ…………幸恵様】
「ん?どうかしたの?」
惷涯は言いかけた言葉を飲み込んだが、何か思った彼は前方を歩く幸恵の腕をとっさに掴んで静止させた。
「惷涯?」
惷【…今日だけでいい……】
「…え?」
惷【今日だけでいいから…私だけの幸恵様でいてくれぬか?
…今日だけでいいから…主と守護神ではなく、一人の男として私を見てくれるか?】
突然のことに少々戸惑った幸恵だったが、惷涯の真剣な表情と自分の腕に伝わってくる彼の温もりに幸恵はフッと笑うと、惷涯の腰にギュッと抱きついた。
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