…暗いな



深い…闇だ……




【…望まれなかろうがそんなの知ったこっちゃないんです】





――――声



誰だ？






【紅、お前がいる】





誰―――





【それが全てだ】





―――光だ





゛ドサァ”




独「……紅ォお！！！！」




皆は唖然としていた。



悟空が如意棒を振り下ろした先には確かに独角児がいた。
しかし紅孩児は独角児を庇うようにして前に飛び出してくると、悟空の攻撃が思いっきり紅孩児にあたり、彼は大きく地面に倒れ込みピクリと動かなかった。




浄「今……紅孩児の奴」




仲間を庇った…！？



鼡「紅孩児様…っ」


独「紅っ――なんで、なんでこんな…！？」



独角児は倒れこんでいる紅孩児ど抱き寄せると再びそっと寝かせ、怒りにまかせて悟空に突っ込んでいった。


独「うぉおおぉ！！！」




空「――っ！！？」




゛ガキィン！”




浄「な、何だ！？」






【――独角児…――時間をけぜげ】





異変に気づいた三蔵は紅孩児の方に目を向けた。
するとそこには召喚魔を召喚しようとしていた紅孩児がいた。



紅「…ｵﾝｻﾝﾏﾔｻﾄ、ｱｴｲｿﾜｶｵﾝｼｬﾚｲ、ｼﾞｬﾜﾒｲｳﾝﾊｯﾀ」



三「―――散れ！！罠だ！！」




紅「開！！炎獄鬼！！」




”ドンッ！！！”




「げι」



浄「…召喚魔！！？」




八「――っ下がって！！」




浄「下がれったって崖……」



『チッ…こうなったら…
龍火神砲！！！』




すぐそこまで迫ってきている召喚魔にどうすることも出来ず崖と召喚魔に挟み撃ちにされると、八戒と幸恵は三人を守るようにして気功と炎術で防ごうとした。


しかし思った以上に威力がす凄まじく、それぞれの技がぶつかり合うとその爆発の振動で足もとの地面が崩れると、崖下の川に五人は真っ逆さまに落ちて行った。



゛ドォン！！”




浄「うおあぁ！？」




゛ドボォオン！！”







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